- 作者: 日本婦人団体連合会
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 2016/08/24
- メディア: 単行本
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ほるぷ出版が発行し続けてる、婦団連の白書の2016年版。副題にある政府方針に対し、さまざまな角度から批判していて、抱えている課題や統計的なデータについては知ることができるが、前年版( http://www.holp-pub.co.jp/books/58041/ )と同様、政治性が強い印象を受ける。
発行したほるぷ出版のサイト⇒ http://www.holp-pub.co.jp/books/58041/
総論の中で、一億総活躍プランに対し「実は、女性自身が希望する活躍の場や条件を奪い取っています。この点を見抜いて、安倍政権に反撃を加えること、これがいま女性に求められる活躍の場だと思われますp17」とまず宣言しているが、白書という内容には、客観性を期待したいと感じる。
また、「国民の知る権利と報道の自由・自律」の章の最後(p143)で、退任専務理事の「この2年間は一体何だったのでしょうか」「視聴者の皆さまへの申し訳なさでいっぱいであります」「そうした事態を防げなかった役員の一人として大変申し訳なく思っております」という言葉を引用し、「組織の一員として上司の命に逆らえなかったという決まり文句の釈明がまかり通るようでは、倫理規範を自律的に順守すると言っても国民は信用しないでしょう。自立した個人の良心、そうした良心を孤立させない組織文化を育むことこそ、報道の自由を守る最も頼もしい砦です」と記している。これを記入している12月3日(土)は、前日から新聞各紙が、人事について報道合戦を繰り返しているが、どう決着がつくことになるのか。
{2016/11/15-20読了、記入は12/3}