読書録

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吉越式クラウド仕事術

吉越式クラウド仕事術

吉越式クラウド仕事術

 5年前に出た本著だが、「デッドライン仕事術」のデジタル化を、Evernote を中心に、Gメールとそのガジェットを駆使するという方法は、今でも通用するのだろう。ただ、エバーノートは7月から料金体系が変わり、無料版では同期できるのが2つの端末に限定されてしまったので、2010年8月から使い始めていたが、有料版に変更せざるを得ないか、というところが悲しいことは悲しい。著者は、名刺読み込みなどもコストはかかっても使いやすいアプリを本著で紹介しているだけに、これは仕方ないということか・・・

 どちらかというと時系列で保管してきたのだが、本著で強調される「デッドライン」は、締め切りを認識して、自分で決め、絶対に守る。設定したらあきらめない(p7)を基本とし、これはドイツのコーヒーフィルターメーカーに著者が入社してであったという「メリタ式」が整理の基本になっているという(p40)。デッドラインボックスを設けて手前にきょうやるべきこと、その関連資料を入れておく、というやり方を、エバーノートというデジタルツールで、日付をタグにして整理する方法などが、紹介されている。


 このほか、会議は報告や議論ではなく判断の場であるべきとか、デジタル系のサービスは完成形を待たずにすぐに使うことなど、ますますスピードが速くなってきた今、学ぶできノウハウがたくさん盛り込まれている。仕事の優先順位は、1)緊急性も重要度も高い仕事、2)緊急性は高いが重要度は低い、3)緊急性は高いが重要度が高い、4)緊急性も重要度も低い、が普通だが、デッドラインで重要なのは3と4で、こうした案件こそデッドラインをつける(p196)というのも、そうかもしれない。


出版したアスキー・メディアワークスのサイトに目次あり⇒ http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-868955-7.shtml


 どちらかというと野口悠紀雄氏の超整理法、分類せず時系列に並べるというシンプルさ&Gメールを使ったデジタル化という手法が簡単で良かったが、この時系列管理とデッドライン管理と、なかなか一長一短あるようにも思う。一方で、資料がどんどんたまって整理するために時間をかけるというのは良くないと思いつつ、まずそこにデッドラインを設けないといけない、とも感じている。 


{2016/06/05読了、記入は7/2}