読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

家族計画

家族計画

家族計画

 選択的シングルマザー計画の俎上に載せられ少子化対策のシンボルを担わされようとする主人公の教授と、子どもは欲しいという女性弁護士。政治と官僚の舞台を垣間見せながら、家族と男女観を現役の財務省官僚(審議官)の著者が描いているが、おそらく世代的にも同じぐらいだと思い、いろいろ考えさせられながら読んだ。
 著者のインタビュー記事を読むと、「制度と現実のひずみ」を描きたかったということで、「代理出産」について議論がある中、確かに一石を投じているようには思う。また、与野党で共働きの夫婦が婚外関係を持つ条件として、政治家としての評価が傷つかない注意を払う、お互いに隠さない、夫婦の関係が優先度no1、によって活力が生まれるという主張や、主人公の教授と妻が別居して暮らすことになった時の夜の描写など、著者の思いがあるのかも知れないなどとも想像する。


出版した日本経済新聞出版社関連のサイト⇒ http://www.nikkeibookvideo.com/item-detail/17133/

ダイヤモンド社のサイトに著者のインタビューあり⇒ http://diamond.jp/articles/-/74260

{1/18-20読了}