- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/10/29
- メディア: 単行本
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第152回直木三十五賞(2014年後期)を受賞し、2015年の本屋大賞で2位だった本著の上巻をようやく手に取る。タイトルの言葉は、p208、エジプトのカイロ時代、ヤコブとの「別れの言葉」で、さよならを意味するアラビア語の「マッサラーマ」と日本語の「サラバ」を組み合わせたことから、という。p256に、この言葉のあと、ナイル河に「大きな白い生物」(長さ30メートル高さ10メートルが一部)が現れるのだが、現段階、上巻しか読んでいないので、何かの伏線なのだろうか・・・
出版した小学館のサイト⇒ http://www.shogakukan.co.jp/pr/saraba/
主人公は圷歩(あくつ・あゆむ)、母が今橋奈緒子、父が圷憲太郎、姉は貴子、この家族を軸に、さまざまな人を巻き込みながら、話が展開していく。
出会いのうち、過去を振り替えながらあったなぁ、というのは主人公が中学時代の、有島美憂さんとのつきあい始めと、何もしないまま別れたところ。「ガキの恋とはいえ、あまりにもお粗末だったp323」というのは、誰しも一度は経験しているのかもしれない。主人公はこのあと高校2年で童貞を捨てたp371と書かれているが、このあたりの成熟度というのは、年々、早くなっているのかも知れない。
{9/27〜10/3読了、記入は3}