読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

サラバ!

サラバ! (上)

サラバ! (上)

第152回直木三十五賞(2014年後期)を受賞し、2015年の本屋大賞で2位だった本著の上巻をようやく手に取る。タイトルの言葉は、p208、エジプトのカイロ時代、ヤコブとの「別れの言葉」で、さよならを意味するアラビア語の「マッサラーマ」と日本語の「サラバ」を組み合わせたことから、という。p256に、この言葉のあと、ナイル河に「大きな白い生物」(長さ30メートル高さ10メートルが一部)が現れるのだが、現段階、上巻しか読んでいないので、何かの伏線なのだろうか・・・


出版した小学館のサイト⇒ http://www.shogakukan.co.jp/pr/saraba/


主人公は圷歩(あくつ・あゆむ)、母が今橋奈緒子、父が圷憲太郎、姉は貴子、この家族を軸に、さまざまな人を巻き込みながら、話が展開していく。
出会いのうち、過去を振り替えながらあったなぁ、というのは主人公が中学時代の、有島美憂さんとのつきあい始めと、何もしないまま別れたところ。「ガキの恋とはいえ、あまりにもお粗末だったp323」というのは、誰しも一度は経験しているのかもしれない。主人公はこのあと高校2年で童貞を捨てたp371と書かれているが、このあたりの成熟度というのは、年々、早くなっているのかも知れない。


{9/27〜10/3読了、記入は3}