- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/10/29
- メディア: 単行本
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帯にあるとおり「生きろ、生きてくれ。何かが始まる、その瞬間まで」とあるように、家族のさまざまな生き様の中で、主人公が自らの名前の由来、姉の言葉『歩、歩きなさい。』を受け、離婚した両親の思いを知って、タイトルの「サラバ!」を信じて、「僕は、左足を踏み出す」ことで、希望を感じさせてくれる結末へいたる。
高校の親友、大学時代の「キネマトクラブ」で知り合った女性、姉の突飛な行動、信じていた「サトラコウモンサマ」が何で、「すくいぬし」の紙の意味など、さまざまな物語が展開していく。
何を信じて生きていけばいいのかわかりにくい時代の中で、姉の気づきや歩の一歩踏み出すところで、なんとか乗り越えていけるということなのか。
ようやく下巻を読むことができたが、上巻は( http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/20151003 )で、人気の小説だけに、時間が結構かかってしまいました…
出版した小学館のサイト⇒ http://www.shogakukan.co.jp/pr/saraba/
{4/29-5/8読了、記入は5/9}