読書録

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売る力

セブンーイレブンの鈴木敏文氏が、秋元康さんや、佐藤可士和さんなど各界の人々の考え方を引きながら、経営哲学を紹介しているが、いわゆるノウハウ本より、実体験が盛り込まれているだけに、説得力が格段にあり、かつ、わかりやすい。ぜひ手元に置いておきたい本でもある。


出版した文藝春秋のサイト⇒ http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166609390


余裕がなく概要メモ引用に留めたいと思いつつ、
◇p8:「売る力」とは、お客様から見て「買ってよかった」と思ってもらえる力である⇒売り手の立場で考えるのではなく「★お客様の立場で」考えるp30+素人の目線を大切にし、普通の生活感覚のなかで考えるp134+「★当たり前のこと」を当たり前に実行するp243←ビジネススクールで営業の授業がないのは実にシンプルな原理だから

◇グループのスローガンは「変化への対応」と「基本の徹底」p18〜変わらない視点と新しいネタが、“飽きられない「普遍的な笑い」”(ビートたけしさん、秋元康さんp66)を生み出すp26
⇒金の食パン発売後、すぐに次のリニューアル版の商品開発を指示したp25
⇒「★近くて便利」というコンセプトを30年ぶりに掲げるp49
⇒「上質さ」と「手軽さ」の空白地帯を見つけるp55
⇒基本4原則「品揃え」「フレッシュネス」「クリンネス」「フレンドリーサービス」はお客様のロイヤリティ維持で基本中の基本p152

◇いまは「ごほうび消費」や「メリハリ消費」(牛窪恵さん)自分の大切にしていることにはお金をかけ、それ以外の出費はできるだけおさえるp73+背景として「損失回避の心理」p76

◇JRエキュートの鎌田由美子さん、業界の常識や反対があっても、お客様のニーズに応えるためには欠かせないと判断したなら、積極的に踏み込み、当事者意識と信念をもって仕事をするようにp90+過去の延長で考えて賛成することは未来への展望が乏しく、逆は未来への可能性を秘めるp92

◇真の競争相手は、絶えず変化する顧客ニーズp107+ほしいものを聞いても本当にほしいものは出てこないp116(いまはないものを答えられないから)+商品のライフサイクルが短くなったのは、情報の伝達スピードが上がり、消費者の情報力が上がっていることがあるp168+常に一歩先の未来の可能性やあるべき姿に目を向けることを強く望みますp221

◇伝わらないのは存在しないのと同じ、とは佐藤可士和さんが良く言う言葉p196

◇大切なのは、自分とかかわりのあるものごとに常に関心を持ち続け、フックをどれだけもてるか、そして、その針先を鋭くしておけるかp226+目の前の石垣を一つ一つ積んでいかなければ、いくら先を眺めても仕方ない=素直に考えて当たり前のことをやるp232


仕事を進めてく上で、とても参考になる一冊でした。

{9/19-25読了、記入は27}