読書録

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実践ワーク・ライフ・ハピネス2

実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 成功する会社は仕事が楽しい!

実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 成功する会社は仕事が楽しい!

副題にある「ワーク・ライフ・バランスを超えて」、ハピネスを実感できる働き方という点については共感を覚えた。中小企業の実例も紹介され、その経営理念も素晴らしいと感じた。よく耳にする「顧客が最も大切」が昭和26年に品質管理の専門家として来日したデミング博士が日本の産業界のトップに語った成功の法則の言葉として紹介し(p40)、「顧客と長く良い関係を築き、顧客の意向をよく反映した商品を作ることです。それを可能にするためには、一人ひとりの社員自身が、いつも顧客の動向、意向、志向を気にかけ、顧客が今満足しているだろうか、次に顧客は何を求めているだろうかということを考えて仕事をしていかなければなりません」とする。そして、頑張るよりも“楽しく”仕事をした方が業績が良く、「誰かに勝つために仕事をするのではなくて、自分と企業と、そして顧客と世の中のために仕事をすることp38」というのは、三方よしという、古くからの知恵にもつながるように思う。


著者・阿部重利氏の会社サイト「ヒューマネコンサルティング株式会社」
リンク先URL:http://humane-c.co.jp/
目次あり→ http://humane-c.co.jp/worklifehappiness.html
フェイスブックhttps://www.facebook.com/work.life.happiness


印象に残ったポイントをいくつか引用
◇p42:リーダーシップの最大の役割は“楽しさの演出”、成功は働いている人の価値観の向上とそれを通じた働き方、社風の向上をもってするしか手にできない
◇p45:変化に対する積極性には、仕事に対する建設性(←新しい仕事、よりよい仕事を自分たちで始める)と、人間関係に対する建設性(←仕事を通じて同僚との人間関係がよりよくなり成長へ)の二つの側面がある。
◇p52:人に価値を置く組織は、自由裁量、豊かさ、そして人間の能力を尊重して仕事を決めます。
◇p64:ワーク・ライフ・ハピネスは職場環境に対する気づきから(バランスは業種や職種によって違う)
◇p106:情報伝達においてはスピード感がハピネスを演出する(←介護:広島・尾道市のトッツ:SNSやチャットアプリも活用)
◇p174:PR・採用チームでフェイスブックで近況を紹介、仲間と楽しむ姿(←派遣:静岡・掛川市のリツアンSTC)
◇p228:板金:墨田区の浜野製作所の経営理念:「おもてなしの心」を常に持ってお客様・スタッフ・地域に感謝し・還元し、夢(自己実現)と希望に誇りを持った活力ある企業をめざそう!
盛岡市の総合オフィス商社・平金商店の制度で、子育てサポート利用で半額を補助、有給休暇は1時間単位など、経営信条として、誠実(誠意をもって実行に移す心)、奉仕(職業を通じて社会に奉仕する心)、真理(真の道は只ひとつの信念の心)⇒経営理念「私たちは 社員と皆さまひとり一人の 豊かな人生を求め続けますp251」
◇p271:オープン性と横型リーダーシップ〜従業員からの意見の吸い上げと外部との接点づくりを上手に行っている
◇p279:社内に存在するさまざまな違いに焦点をあてて、ハピネスを得ようとしているのが、ワーク・ライフ・ハピネス→ダイバーシティ・マネジメントの多様性は、“実態のつかみにくい要素の関連性”というハピネスの要素の素と重なる
アドラー心理学より、「人間は相対的にプラスの状態を目指して行動している」「人間はもともと社会的動物である」→人間は「プラス思考」「社会性」を持って生まれるp282_284


{430-5/16読了、記入は23}