読書録

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クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法

とても示唆に富む本。「創造力に対する自信」を持てるかどうか。がんとの闘いを生き抜いてこの本が生まれたという。イノベーションは楽しくてやりがいがあり組織が生き残るカギである、ということをどこまで実感できるのか。デザインというより、いかに仕事に取り組み、生きるのかについても、考えさせてくれた。


出版した日経BP書店のサイトに目次あり⇒ http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/P50250.html


印象に残ったポイントは数多くあるが、以下に引用。
スタンフォード大学の心理学者バンデューラ教授は、信念体系が行動、目標、認知に影響を及ぼし、自分は周囲の世界を変えられると信じている人の方が目標を実現できる可能性が高く、このような確信を「自己効力感」と呼び、目標が高く努力をし忍耐力が強く失敗しても立ち直りが早いというp25-26+恐怖症の治療には「指導つきの習熟」で、段階的課題設定という小さなステップを一つづつこなしながら克服p64+義務としての仕事でなく、情熱、目的、意味を見出すp116+仕事の捉え方で、「労働(週末や趣味)」や「キャリア(昇進や成功)」ではなく、「天職」として捉えれば、心からやりがいを感じ、個人的な充足感で、より大きな目的に貢献している意識を持ち有意義にp218

◇成功するイノベーションは、技術的、経済的な実現性に加え、人間中心のデザインによる調査の要素・有用性を取り入れ「デザイン思考」プロセスがある。アプローチとして、1着想、2統合、3アイデア創造と実験、4実現 p40-43

◇教育専門家のケン・ロビンソン卿は、従来たがの学校教育が創造性を破壊していると訴えるp88+常に新しい知識や洞察を取り入れることは欠かせない、情報に基づく直観が有効なのは、最新の正確な情報に基づいて判断p117+コダックの失敗は、輝かしい伝統、変わろうという決意が足りないため努力が失敗p172+新しいことを始めたいなら、変革を実験と呼べば、成功の確率が高まるp106

イノベーションの火種は、飽くなき知的好奇心、楽観主義、失敗を受け入れる能力、懸命に働く意欲、行動を重視する考え方など。日ごろから心がけたい方法として、1決意する、2旅行者のように考える(病院にピットクルーの技法を導入p122)、3リラックスした注意を払う、4エンド・ユーザーに共感する、5現場に行って観察する(見せてもらう、描いてもらうp143)、6なぜで始まる質問をする(5回続けてなぜ?p144)、7問題の枠組みをとらえ直す(明白な解決策から離れる、焦点や視点を変える、真の問題をつきとめる、抵抗や心理的な否定を避ける方法を探す、逆を考えるp149-151)、8心を許せる仲間のネットワークを築く p111-113+★バグ・リストを書き留めるp170:どこかおかしいと気づくことが、クリエイティブな解決策へ=改善の余地がある物事を気軽に記録しておく

◇簡易動画を撮影するためのヒントp191:1台本を用意、2ナレーションを利用、3撮影リストを準備、4照明と音に注意、5視覚的なリズムとベースに注意、6早めのフィードバック、7短ければ短いほどよい

◇情熱と可能性のスイートスポットを見つける方法として、『ビジョナリーカンパニー』著者のジム・コリンズは、自問すべき3つの質問の円として、1得意なこと、2金を稼げること、3何をするために生まれたか⇒3つの円が重なり合うベン図、究極の目標は、得意で楽しめ給料がもらえるp226

イノベーション文化を向上させるため、職場にカラオケ・コンフィデンスを築く5つのコツp252:ユーモアのセンスを忘れず、他の人のエネルギーを活用し、上下関係をなるべくなくし、チームの仲間意識や信頼を重視、評価を一時的に後回しにする+(訳者あとがき)創造性はチーム競技、さまざまな学歴や経験を持つ人々を集めた分野横断的なチームを築き、多様な視点からアイデアを挙げ(発散的)、絞り込む(収斂的)プロセス方法論。スタンフォード大に設立した機関がdスクールで、小文字なのは広く気軽な意味で表そうとしているかもp160


{11/16-12/1読了、記入は12/6}