読書録

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妻と別れたい男たち

妻と別れたい男たち (集英社新書)

妻と別れたい男たち (集英社新書)


相方にこの本を読んでいることを知られて責められたが、この著者が得意とする社会分析で、中高年の男性の心象風景がわかるかと思い手に取った。帯に表示される『「離婚したい男」4割。「別居したい男」33%。』の意味を、アンケートによるクロス分析から、さまざまな類型で探っていく内容。
たとえば第一章のまとめp86〜では、離婚したいと思いやすい夫は、「高卒以下の学歴で自由・自営業、妻が出産後も働き自由・自営業」、離婚したいと言われやすい夫は、「年収が300万円未満、妻の年収が200万円以上」、第二章のまとめp141に離婚する男性として上記に加え「勢いで結婚、ひとりでいるのが好き、家事をよくする、妻が正社員、妻が夜遅くまで帰らない」などなど・・

「別れたい」は別にして、「ひとりになりたい」と思うことは確かにあり、著者はこれは女性にもあてはまり、「他の家族に干渉されない場所があるということが、住宅に求められる」と今後を予測=断言している(p36)


出版した集英社のサイト(オビを見ることができる)⇒ http://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0650-b/ 


セブンネットには目次あり⇒ http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106182156/


備忘録として一部引用
◇夫が離婚したくなるのは、自我の強い妻p108〜
・「自己主張する、ジコチュー、わがまま、ひすちぇリック、頑固、柔軟性がない」自我が強いタイプ+「がさつ、だらしない、不器用、こだわりが強い」融通が利かない、柔軟性がないタイプ。
・逆に離婚願望のない男性の妻は、「明るい、まじめ、正直、忍耐力がある、面倒見が良い、礼儀正しい、気が利く、計画的、きちんとした」など
→p124:離婚を回避するとしたら、やはり夫婦間のコミュニケk-しょんが重要…あくまで、夫婦の基本は他人であると考えて、他人だからこそ…褒めとおだてで接するべきなのだろう。


◇離婚願望の強い男性のほうが、新しい柔軟な価値観、人間を仕事、業績、所得、地位などによって測る男性原理社会から解放p132⇒著者はp182で、弱い人を助けやさしくゆっくりなごやかに多くの人が幸せに・・など「女性原理」をもっと取り入れるべきと主張している


◇(客として訪れた会社でお茶が出ないことに対し怒り)お茶も出ないゆとりのなさ、文化のなさ、生活の軽視、そういうことが長期的には社員およびわたしのような外部のスタッフのモラールを低下させ、つまらないアイデアしか生まれなくなり、最終的には業績が悪化するのである。p180
←これは反省すべき点。


{8/9-12読了、記入は15}