読書録

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7つの動詞で自分を動かす 言い訳しない人生の思考法

7つの動詞で自分を動かす - 言い訳しない人生の思考法

7つの動詞で自分を動かす - 言い訳しない人生の思考法

「著述家、編集者、分類王」という略歴を記している著者は、ほぼ同じ世代。映画化された『盲導犬クイールの一生』を出版するまで、企画持ち込み11社目で6年がかりで完成させた、というエピソードに感心するというか、すごいと率直に感じた。
いわゆる自己啓発本で、帯にある『動かなければ何も始まらない。1億総依存症時代を生き抜くための7つの動詞=ぶつける、分ける、開ける、転ぶ、結ぶ、離す、笑う』という内容。ベストセラーの『七つの習慣』を意識したのだろうか、マジカルナンバー7を考えたのだろうか。若干、抽象的な印象を受けたが、盛り込まれたエピソードは、なかなか面白い。


目次など内容については、出版した実業之日本社のサイト⇒ http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-10957-2


印象に残ったポイントを以下に引用。
◇人間は誰でも死ぬ間際にもっと稼いでおけばよかったという人はおらず、人に役に立ちたかった、何かしてあげたかった、やさしくしたかった、必ずそんな思いがよぎるというp21、さまざまな執着を減らすための究極の方法は『常に「毎日せっせと死に向かっている」と意識することp177』←ちょうどテレビの白熱教室『幸福論』で、社会に役に立つという仕事をしている=コーリング:天職、という意識が幸福に結び付く、金を重視するより愛を重視する人の方が幸福を感じる、ということとも共通するような気がした。
◇与えられた仕事だけやっていてもつまらないはず『与えられた枠組みの中で最大限飛び出して新しいことを生み出していこうと「もがく」プロセスが楽しいものp38』←同じくTV幸福論から、1仕事の質や量を見直し、2大きな観点から意義を広げ、3範囲を変えて「バランスのよいポジティブ」に考える。仕事への認知や行動を変えることで、幸福度を上げることができる。
◇p56「殺人事件取材で遺族から塩撒かれてもやるしかないの一択ならば、ぶつかれます」否応なしに前に進むしかないこういう状況を体験しているかいないかで、その後の人生における積極性は違ってくる。大手出版社で新人のうちに週刊誌系に配属することが多いのはこういう狙い。
◇p122「かっこ悪いとこ見せたほうがいいんだって」高級クラブでもおしぼりで首をふく人のモテ方⇒折れるのではなく転ぶこと。
◇著者が禁煙できたのは、ジーン・アンソニー・パンガーの著書『吸いながらやめる木曜日からの禁煙法』で、「いつでも吸えるから、たった今吸わないでいるだけなんだ」と思えばいいということ。吸わない時間が長く続いているだけと考えるということ。p162、嫌な人がいれば、その人の存在を脳の中から離せばいいp170
座右の銘は「金を残すは銅、仕事を残すは銀、人を残すは金」p178
◇p200「自分の楽しみは自分が作る。ストレスフリーへの道はすべてその一言に尽きると考えます」p204「能動的に思考し、受動的に感じる。これですこやかにいきましょう」


「見返りを求めず」という終章に、知人の気持ちを追った時間の流れが7つの動詞にあてはまるとして紹介されている。
1(思いを)ぶつける、2(気持ちを二つに)分ける、3(心をうち)開ける、4(解消を求められ)転ぶ、5(支えたいと)結ぶ、6(恋愛感情は)離す、7(悲しくても)笑う、終章:人として支える⇒一方通行でいい、他者に感謝してさえいれば相対的な苦しみは生まれない」とのこと。


{12/25-1/13読了、記入は18}