読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

片想いさん

<新装版>片想いさん

<新装版>片想いさん


イカのペンギンや、千葉県のチーバくんなどキャラクターの作者として知られる著者が、10年前に書いたエッセイというか、恋と本とごはんについて綴った内容を、新装版として2006年に出版。友だちの恋人を好きになったり、仲の良い良い友達以上にはなれなかったり…『(32歳で)両想いになったことがない p116』と紹介する内容には、とても切ない思いが伝わってくる。


でも、新たに書き加えた『博士の愛した数式』の章で、『本当に大事なのは、大切な記憶を取っておくことではなくて、今、そばにいる大切な人に「わたしはあなたを大切に思っている」と、伝えていくことなんだ p165』と決意し、ラストの『万華鏡』の章で、『強がりではなく自然に「ひとりでい暮らす楽しさ、幸せをかみしめている自分がいる p173』、『大切なのは、他人から幸せにみえることではなく、自分が幸せと感じるかどうか p174』と記す姿勢は、その通りだと思う。


『いつかわたしを認めてくれる人が現れる。そうしたら、その人とふたりで世界を駆け抜けたいと、今でも夢見ている p119』と、『あおい目のこねこ』の章で書かれているが、きっとタイミングなのだろうから、いつかは素敵な人と出会えるといいのになあ、と感じました。


{6/3読了、記入は29}