しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
- 作者: 香山リカ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 新書
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勝間さんと香山さん、お二人の著作をこれまでもいろいろ読ませていただき、アエラなどでの対談も目に通してきたけれど、自分の今の立場が影響しているのか、香山さんの主張の方に、どちらかと言えば共感している。
いろんな夢があったし、こんなことがしたい、ということもあったけど、ある程度生きてきて、実際にはなかなか難しいことが多い。
ではこれから逆転できるかというと、それもまた難しい。
どこかで勝間さん的な成功をめざす気持ちを残しながらも、ベースは香山さんのいう、現状を受け入れていかないと、生きるのが辛くなると思う。
( 目次−引用)
序章 ほしいのは「ふつうの幸せ」;
第1章 恋愛にすべてを捧げない;
第2章 自慢・自己PRをしない;
第3章 すぐに白黒つけない;
第4章 老・病・死で落ち込まない;
第5章 すぐに水に流さない;
第6章 仕事に夢をもとめない;
第7章 子どもにしがみつかない;
第8章 お金にしがみつかない;
第9章 生まれた意味を問わない;
第10章 “勝間和代”を目指さない;
p83:「あいまいなまま様子をみる」という姿勢はまた、自分と違う考え方、生き方をしている人を排除せずに受け入れるゆとりにも、どこかでつながるものだと思われる。
p129:これは強がりでも何でもなく、私はある時点から、「やりたいことを仕事にしなくてよかった。自己実現のためではなく、”パンのため”の仕事だからこそ、私はこうして続けていられる」と思うようになった。
p179:生まれた意味にこだわりすぎると、逆に、人生の空しさを強く感じさせられることにもなりかねない。
p204:ふつうにがんばって、しがみつかずにこだわらずに自分のペースで生きていけば、誰でもそれなりに幸せを感じながら人生を送れる。それで十分、というよりそれ以外の何が必要であろうか。
{5/17読了}