読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

玉村警部補の災難

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)

玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)

久しぶりの海堂作品だが、相変わらず?面白い。
『このミステリーがすごい!』掲載を単行本化した内容。玉村警部補が、デジタル・ハウンドドックの加納警視正の指示で、田口医師が関わった事件について確認に訪れたという設定で、4つの事件が紹介される。他の著作で田口医師が活躍したという事件とは、これのことだったのか、とパズルが埋まっていくような感覚があった。本当は時系列で読んで行った方が良いのだろうけど・・。どの本からだったか、この本にも「桜宮市年表」というのが巻末についていて、年代と事件、出来事が時系列で並んでいるので、一連の作品を思い起こすこともできた。テーマはAi=死亡時画像診断の必要性や、医師と司法の境界線の問題などが、ふんだんに盛り込まれていたが、Ai情報研究推進室長という肩書を持つようになった今の立場で、ブルーバックスに書いていた時とどう変化したのか知りたいとも思った。ネトゲの『ダモレスクの剣』はやったことがないけど、その分野への造詣も深いとは、なかなかなものだ。なお、『極北ラプソディ』がテレビドラマ化されるようなので、以前のようにテレビ⇒小説の時とは違う感覚が味わえるのではないかと期待している。

(目次ー引用)
不定愁訴外来の来訪者
1東京都二十三区内外殺人事件:厚生労働省班会議出席
2青空迷宮
3四兆七千億分の一の憂鬱:積雪観測小屋殺人事件(雪下美人殺人事件)
4エナメルの証言:竜宮組幹部連続自殺事件

{3/8-14読了、記入は同日}