- 作者: IBC岩手放送
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 単行本
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東日本大震災の際のIBC岩手放送の対応が、関係者の証言によってつづられている。
地震発災当初に役に立ったメディアとして、総務省の調査で60.1%がAMラジオで、岩手県内で最もよく利用されたのは、IBCラジオや岩手日報だったという(p38)。
地元メディアとして避難所にいる方々の名前を紹介する安全情報(安否情報から途中でこちらに変えた)を始めた反響が大きかったとのこと。
警察では生存者についてはわからず、その情報が必要とされたという。さらに聴き慣れたアナウンサーの声でローカル情報を出し続けることで、安心できたという面もあったという。
また、ツイッターによる情報発信は、3月11日には数百人だったのが、13日に5000人を超え、15日には1万人を超え、そのころから、もっと岩手の情報をという声が目立ちはじめ、3月17日からUSTREAMで安否情報を配信したとのこと。(p74)
さらにこの「生存者情報」の発信では、ブログシステムが効力を発揮したと紹介している。(p101)簡単に文字の入力やアップロードができ、情報の整理がしやすく、何より携帯からアクセスできる点を挙げている。
「この大震災ほどラジオの有用性が語られ、また感謝されたことはない」(p11)
ラジオを聴く機会が少なくなってきているが、いざというときはラジオが有用なことは間違いない。
{3/12読了、記入は23}