読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

 アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

アリアドネの弾丸

期待にたがわず、田口、白鳥コンビの活躍というか、今回は白鳥氏のすごさ=著者の論理的展開の面白さが際立った内容だった。著者の作品を読み続けているからか、医療対司法の対決では、医療側に頑張ってもらいたいと思ってしまう。

タイトルの意味については、ネタバレにならない範囲で、備忘録的にp253から、
『この弾丸こそ、謎の迷宮を打ち破るアリアドネの赤い糸なんだ。・・・古代ギリシャ神話、クレタ島の迷宮に住まう怪物、ミノタウルスを退治するために勇者テセウスを助けた女神、アリアドネ。彼女の赤い糸がテセウスを迷宮から救い出した』ということ。

また、4Sエージェンシーなど、このコンビとは別だったか(黄金地球儀?)ほかの本を読んでいないとよく背景がわからない固有名詞・人物も登場してきて、一連の作品を連想させ、はてさてどこまで読んでいて読んでいなかったか、悩ましいところあり。


(思い出せない、もしくは読んでいない関連?)
・p65:桜宮岬の碧翠(へきすい)院桜宮病院の焼失→これを取り上げた小説あったかな?
・p100:スカラムーシュ彦根スカラムーシュは胸を躍らせた記憶のある懐かしい小説なのだが内容思い出せず
・p164:南雲忠義と娘の杏子、桜宮小百合の関係
・p240:田口医師が活躍した雪下美人殺人事件?って何だろう。彦根医師が極北市監察医務院を破壊?
・p312:シロサキ・シークレット・システム・セキュリティ・エージェンシーの城崎氏と牧村瑞人のほかの本での扱い。


なお、現在ドラマが放送中のマドンナ・ヴェルデをたまに見るのだけれど、こちらとジーンワルツはまだ読んでいないので、いずれは読みたい。桜宮市として撮影されている場所は、逗子市のようで、おそらくマリーナあたりの美しい風景は、これまでの小説の舞台として、許せるというか、とても良い印象は受けました。

{5/11-14読了、15記入}