- 作者: 海堂尊
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/07/06
- メディア: 単行本
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「螺鈿迷宮」を読んだ反省から、著者の作品は、順番通り読んでいかないと、それぞれの内容や登場人物が絡み合っているので、理解というか面白さがわからなくなってしまう。ということでやっと手にした本著の物語の筋、人物、会話など、期待を裏切らない。ネタバレにならないよう、内容については、あえて書かない。が、「螺鈿迷宮」や「ブラックペアン1988」「アリアドネの弾丸」などは読んでおかないと、何のことだがわからない面もあったかもしれない。
アントノフ輸送関連で、国交省、厚労省、文科省、防衛省とたらいまわしにされたということなど、官僚主義批判も、さらっとすべり込ませているところもさすが。
印象に残った会話を一つ上げるとすれば、本筋とは関係ないけど、p40
「無理数がお好きなんですか」そう尋ねると、姫宮はこくりとうなずく。
「ええ、好きです。割り切れない。ご無体なところが、とても」
それにしても小説を読むのは4月以来、海堂作品は3月以来、味わいながら読むと結構、時間がかかってしまったが、それにしても著者の作品は、面白い。
{11/11-17読了、記入も同日}