読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

ケルベロスの肖像

ケルベロスの肖像

ケルベロスの肖像

螺鈿迷宮」を読んだ反省から、著者の作品は、順番通り読んでいかないと、それぞれの内容や登場人物が絡み合っているので、理解というか面白さがわからなくなってしまう。ということでやっと手にした本著の物語の筋、人物、会話など、期待を裏切らない。ネタバレにならないよう、内容については、あえて書かない。が、「螺鈿迷宮」や「ブラックペアン1988」「アリアドネの弾丸」などは読んでおかないと、何のことだがわからない面もあったかもしれない。


アントノフ輸送関連で、国交省厚労省文科省防衛省たらいまわしにされたということなど、官僚主義批判も、さらっとすべり込ませているところもさすが。


印象に残った会話を一つ上げるとすれば、本筋とは関係ないけど、p40
無理数がお好きなんですか」そう尋ねると、姫宮はこくりとうなずく。
「ええ、好きです。割り切れない。ご無体なところが、とても」


それにしても小説を読むのは4月以来、海堂作品は3月以来、味わいながら読むと結構、時間がかかってしまったが、それにしても著者の作品は、面白い。


{11/11-17読了、記入も同日}