読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『「モザイク一家」の国境なき人生

著者の家族の自伝として、副題にある通り、「パパはイラクユダヤ人、ママはモルモン教アメリカ人、妻は日本人、そして子どもは……」の生き方や考え方がつづられている。
「はじめに」で著者が書くように、『「小さな窓」となって、少しでも風通しがよくなるような感覚』、人にはそれぞれ様々なルーツやバックボーンがあり、「家族」となったときに、どういうことになるのか…固く心を閉ざしていた義父が、受け入れるようになったことは、率直に嬉しく良かったと感じる。

p206「バイスタンダー、つまり傍観者。どこにも属することなく、いつまでも脇から眺めている人。そう、その感覚は心もとないところもあるけど、反面、自由で伸びやか、そしてどこへいっても観察者の立ち位置である」という感覚は、著者のような経験から生まれるものなのか。

本筋とは違うが、p133「進学校における受験勉強がそれはそれは無意味なものに感じられて苦痛でたまらず、もし浪人するようなことになったら、大学進学はきっぱりやめて、マザー・テレサを手伝いにインドにでも行くか、とかなり真剣に思っていたような高校生だった」という部分に、妙に納得する。

年度の切り替えと、子どもの進学など、バタバタで、この読書録に向かうのも久しぶりのことで、簡略にとどめておく。


{3/4-20読了、記入は4/6}