読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

くじけないで

くじけないで

くじけないで

おととしベストセラーになった本著を、立ち読みではなく「母の日」に改めて読む。
目頭が熱くなりじわっと広がるこの気持は、どこからくるのだろう。
著者の、周りの人たちへのやさしいまなざし、思いやり、前向きなところ。

「人生、いつだってこれから。だれにも朝はかならずやってくる」p106
「朝陽も射してくる筈よ」(朝はくる p82

一番、心に響くのは、タイトルにもなった表題の詩だろうか。 p54
「ねえ、不幸だなんて
 溜息をつかないで

 陽射しやそよ風は
 えこひいきしない

 夢は
 平等にみられるのよ

 私 辛いことが
 あったけど
 生きていてよかった

 あなたもくじけずに」

また、「あなたに」のIとIIも、やさしく語りかけてくれるようだ。
p44〜5「出来ないからっていじけていてはダメ… さあ 立ち上がって何かをつかむのよ 悔いを残さないために」
p63「あなたのことを心配してくれている人がいる あなた気づかないだけ」

p84「二時間あれば」未解決もコロンボ古畑任三郎が協力すれば捕まえてくれるという作品もユーモアがあって面白く、「私」で「皆さんほめて下さいます それが うれしくて またばがんばれるの私」って、とっても素直で素敵だと思うのです。

p28「返事」にあるように、風から、あの世に誘われても、「あと少しこっちに居るわ やり残したことがあるから」といつまでも答え続けていて欲しい。

きのう12日、収録してあった映画「眉山」をようやく見ることができた。
宮本順子さんが演じる母親と、娘役の松嶋菜々子さんとの心のふれあいが、なんとも心に染みました。

著者をはじめ、お母さん、長生きして下さいね。
本著にあるようなことばが自然に出るよう、素敵に歳を重ねていきたいものです。

{5/13読了、記入同日}