読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

笑う警官

笑う警官 (ハルキ文庫)

笑う警官 (ハルキ文庫)

警察を題材とした小説で知られる著者の作品を読んだことがなく、地区センターで今回初めて借りることができた。

冒頭から映画の入りのように浮かび、またラストの証言に出てくる人を守るあたりの駆け引きや場面は、アメリカのタイトルは忘れたけど証人保護プログラム関連映画のクライマックスを見ているかのような、きわめてビジュアルな印象を持った。

北海道警の裏金事件が背景にあり、登場する警察官が個性的で面白い。リーダー格の佐伯警部補は、推理や防諜対策がちょっと甘いかなあと疑念をもってしまうが、それもスリル感を出すためなのか、小島さんの鋭さの方が素敵だな、などと、ついつい登場人物に感情移入をしてまった。

映画化されたそうで、見てはいないけど面白そうだったのに、興行的には厳しかったようで、なぜなのかと残念に思う。地上でも衛星でもいいから、放送しないのかなあ。

{10/15〜24読了}