- 作者: 小熊英二
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 単行本
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理論社のこのシリーズは、とてもわかりやすくていい。
著者については、有名な「民主と愛国」で名前は知っていたが、とても分厚い本だったので結局読み通せないままになっていた。
本著のように、これだけ短く平易に日本の明治以降の近代史をまとめるということは、相当力があるということなのだろう。アメリカとの関係や、憲法〜自衛隊の問題、靖国参拝問題への視点など、多岐にわたるテーマを、分かり易く解説してくれる。ネットでは賑やかなナショナリズム色の強い論調に対して、この本は、従来の良識的な見解を示しているように思う。
(目次-引用)
第1部 明治の日本のはじまり
1.なんで学校に行かなくちゃいけないの;
2.「侵略される国」から「侵略する国」へ;
3.学歴社会ができるまで;
第2部 戦後日本の道のりと現代
4.戦争がもたらした惨禍;
5.占領改革と憲法;
6.アメリカの“家来”になった日本;
7.これからの日本は;