読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

組織行動の「まずい!」学 樋口晴彦 著

年末年始はバタバタしていて、書き込む余裕が全くなく、本日9日になって記録する。
古本屋で買った本で、後日、内容を取り上げる。

(扉ー要旨)
JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印日本航空…。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。

(目次)
第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか
(ヒューマン・エラーの背景に在るもの―エラーを誘発する職場環境;熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす ・・);

第2章 危機意識の不在
(危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない;安全対策の磨耗―些細な違反も積もれば山となる ・・);

第3章 行き過ぎた効率化
(コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性;成果主義の病理―性急な成果主義の導入が組織を蝕む ・・);

第4章 緊急時への備え
(非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか;初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く ・・);

第5章 リスク管理の要諦
(撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物;監視機構の実効性―お目付役は大丈夫?? ・・)