読書録

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『部下を壊す上司たち』 金子雅臣 著

部下を壊す上司たち

部下を壊す上司たち

ここまでひどい状況になっているのであれば、自分のところはまだましか、などとも思ってしまう。
その一方で、モンスターペアレンツではないが、身勝手で自己中心的な人も紹介される。

職場が壊れる背景として、能力主義成果主義が広がるとともに、仕事が増えてスピードが早くなりミスが許されない状況の中で、ストレスがたまっていくことや、さまざまな雇用形態の人がいることによるコミュニケーション不全、などを指摘している。

昔はよかった、というのは嫌いだけれど、どうしてこうなってしまったのだろう。


(目次-引用)
序章 職場の悲鳴;

第1章 部下が壊れる;
p22:10人に一人が自殺を考えたことがある


第2章 苛立つ職場;
p78:モラル劣化する職場←促進しているのが、過度な競争やノルマの強要、そして、その結果である職場の労働強化がある。


第3章 困った部下たち;


第4章 戸惑う職場;


第5章 現代パワハラ事情;
p204:(昔は違った のではなく、)時代変化、つまり働く人たちの背景、環境が大きく変化した。
p209〜(最近の職場のいじめ)
1.リストラ型:リストラがらみ、
2.労働強化型:少数精鋭主義職場での労働強化、
3.能力主義型:能力主義成果主義
4.さざ波型:仕事が増えスピードが速くなりミスが許されないなどのストレスを抱えた職場での人間関係のきしみ、
5.人間関係型:様々な雇用形態の人たちによるコミュニケーション不全、
6.セクハラ型:女性の社会進出に戸惑う男性中心意識のゆらぎや反発


第6章 パワハラとは何か
p228:同じことを言っても、人によって違う
p230:時と場合によって←大勢の前で叱責されればパワハラ、別室なら教育的指導など・・
p232:指導とパワハラの境界-べからず集ではダメ←あくまで相手の受け止め方がボーダーラインであり、「相手を傷つけたり人権を侵害する受け取られるような言動はダメ」ということ
p246:褒めなくてもいいが、せめて「期待している」というメッセージはだせないだろうかということである。「バカヤロウ、どうしてお前はこんなミスばかりやっているんだ」という言葉で締めくくるのではなく、「もっと頑張れよ、お前には期待しているんだから」という言葉を付け足すことだ。


{図書館で4/11借り16読了、記入は21、5/3}