読書録

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『親子で映画日和』 永千絵 著

親子で映画日和ー子どもと映画を楽しむために (SCREEN新書)

親子で映画日和ー子どもと映画を楽しむために (SCREEN新書)

著者とは同じぐらいの世代幅に入るだけに、取り上げられた映画や感じ方は、共感できるものがある。
ビートルズアメリカンニューシネマなど、なぜかちょっとずつ乗り遅れてるのが、私たちの世代(50年代後半から60年代前半)という(p100)のは、確かにそうだ。

父親の本にも登場してきた著者だけに、母の死を前にした心情「冷酷だった」と振り返る心情などは、記憶を辿りながらなかなかきついことなんだろうと想像する。p46の「人生には誤りなどない」「あなたは間違ったことはしていない」というのは、著者がまさに自分に言い聞かせているようだ。ベビーシッターに子どもを預けて仕事をしたことへの論理など、映画を通じて、家族のこと、子どものこと、など感じることができた。

それにしても、幼いころからたくさんの映画、本物の舞台に触れることができる環境というのは、やはり羨ましいものではある。


(扉ー要旨)
映画エッセイストとして活躍する著者が、母親としての立場から、子どもたちと映画を観るということについて語ってくれます。さらに、自分と母親についての映画にまつわる記憶、妹と母親と3人で映画を観た思い出、そして自分の子どもに見せたい映画など、親と子と映画について、いかにも著者らしい考察が続きます。

(目次)
1.『イージー・ライダー』の衝撃;
2.血しぶき肉しぶきの『ウォンテッド』;
3.50年近く経ってようやく観た『赤い風船』;
4.観に行くのがあたりまえだった『若草物語』;
5.生と死について考えさせてくれた『アザーズ』;
6.『スター・ウォーズ』をテアトル東京で観た幸せ;
7.『サウンド・オブ・ミュージック』の“見つかることの恐怖”;
8.一番立派なベビーシッターの映画『メリー・ポピンズ』;
9.『アイアンマン』のエンド・ロールのあと;
10.ルーポさんのわが家の代表作『明日に向って撃て!』;
11.『炎のランナー』のあのオープニングの感動;
12.家族映画の傑作『バックマン家の人々』;
13.『ワーキング・ガール』のランチボックス;
14。ふたりの天才ジョルジュ・ドンとベジャールの『愛と哀しみのボレロ』;
15.観たときには頭がくらくらした『25時』;
16.『リバー・ランズ・スルー・イット』の次男坊ブラッド・ピット

{フォーラムで借り11/16読了、記入は22}