世界一ぜいたくな子育て 欲張り世代の各国「母親」事情 (光文社新書)
- 作者: 長坂道子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/05/17
- メディア: 新書
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結論としていう「まあ、もっと気を楽にして」は、僕の連れ合いにも、もっとわかってほしかった気もする。
すでに乳幼児期はかなり昔のことにはなるが、「母乳育児」は絶対で、布おむつしかだめ、と徹底していたが、自分の仕事も大事で、子育てや家事にかかわる部分もすべて「半分づつ」という点でも強硬ではあった。この本を読みながら、つれあいの場合は、どの分類になるのだろうかと考えつつも、p226にある「なんでも手に入れたい」というところは共通なのだろうと思う。以下引用。
p17:世界の「育児観」の変化は、大雑把にいえば、変化はあらゆるレベルで「ナチュラル」の方向に向いているように思われた。また、育児における子供の「心」の側面が、ますます大きな比重を占める良方向に向いているようでもあった。
p20:日本を含めた多くの国で、今や元気で優秀なのは女性である。学歴を手に入れ、仕事を手に入れ、美しい身体や顔を手に入れ・・女性たちは自己啓発につとめ、時に政治的に戦ったりもして、足りないものを次々と手にい入れてきたわけだが、現在、そうした女たちにとって「母になる」ということも、・・獲得目標なのである。
p86:反粉ミルク運動は広がり、WHOとユニセフが1981年に「母乳代替品のマーケティングに関する国際規約」をまとめた。
←「ネスレ問題」なども、これまでよく知らなかったが、今でも第三世界で粉ミルクの問題は残っている報道を見ることがる。
p156:出産後も仕事を続けたい女性は、ロンドンあたりでは「まずはナニー(子守)」となる。
p194:ラ・レーチェ・リーグは「子供たちが小さいうちは母親が家庭にいられるように、経済力のある男性と結婚する」という伝統的な理想を持ち、国の保育園制度に反対し、小さい子供をベビーシッターに預けることにもいい顔をしなかった。
p209:「由利子タイプ」は、出産はできるだけ自然に、子供はのぼのびと、自分で育てるのが理想的。
p210:「スーザンタイプ」は、可能なら無痛分娩、自分の人生を子供のために犠牲にしたりあきらめたりしたくない。
p235:フランス女は子どもに優しくなんかない。子供よりは夫やパートナーmもっといえば、自分自身のほうがずっと大事だったりする。子を産んだからといって、子の犠牲になるじんせいなんてまっぴらだと思っている。にもかかわらず、母になりたがるのは、一種のアクセサリーみたいなもの。
{図書館で2/16借り3/12読了、記入は14}