読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『セルフ・アサーション・トレーニング』 菅沼憲治 著

セルフ・アサーション・トレーニング

セルフ・アサーション・トレーニング

この著者のエクササイズ編を先に読んだことがあるが、今回、改訂新版として、前よりわかりやすくなった。
本著作にも、さまざまなテストや課題があり、考えながら自分の行動を振り返ることができる。
ただ、やはり「アサーティブ」という言葉の概念については、まだまだ認識ができているとは言えない。
また、本を読んだからといって、すぐに生活に活かせる訳でもない。
なんでこんなくだらないことで口論をしなければいけないのか・・と家庭内ではいろいろある。
ただ、感情を抑えつけるより、はっきり言いあった方が、それはそれで、良いことなのだろう。


(目次-引用)
第1部 セルフアサーショントレーニングの総論
アサーション・トレーニングの目的;アサーティブ行動とは何か);
p4:人によっては煩悩を「無くそう」「押さえつけよう」「排除しよう」「切り捨てよう」とします。しかし、煩悩を受け止め、つき合いながら生きていくことで、人生の花が咲くのです。
p18:アサーティブ行動とは、自分や他者の欲求・感情・基本的人権を、必要以上に抑えることなく、自己表現する行動だと定義されます。これには、「自分に素直である」「相手を尊重する」「ストレートである」「適切である」「ともに勝つ(win-winの関係)」といった特徴があります。


第2部 アサーティブ行動の3つの理論
(行動科学を活かす;TA(交流分析)を活かす;論理療法(REBT)を活かす);
p70:論理療法6つの原理→1.認知は感情を決定する、2.悩みを伴う思考が悩みを生む、3.悩みを消すには思考を変える、4.悩みを伴う志向は、諸々の要因がかかわってできあがる、5.悩みはイラショナルビリーフを自分が自己説得していることに由来する、6.ゆえにイラショナルビリーフは変えることができる。


第3部 アサーティブ行動に及ぼす環境要因
(IT社会とアサーティブ行動;日本文化とアサーティブ行動;家族とアサーティブ行動);


第4部 アサーティブ行動の実習
(SCATで測るアサーティブ行動;人に操られない、人を操らない;肯定的メッセージ;否定的メッセージ;問題解決行動;非言語行動;傾聴すること;協働的リレーションシップ;コーヒングイメージで描く自作四コママンガ);
p183:LADDERを使ってみよう→目的=相手が歩み寄るメッセージを伝え、折り合いをつける
L Look at 基本的人権、欲求、要求、感情を自己観察する
A Arrange at 相手に課題を話す時と場所を設定する
D Define the problem 課題状況を具体的に、しかも事実に即して分かりやすく述べる
D Describe your feeling Iメッセージを使い、自分の感情を述べる
E Express 短い簡潔な文章で自分の頼みを表現する
R Reinforce 協力が得られたら生じる良いせいかと、そうでないときの悪い結果を事前に述べる

第5部 ロールプレイングの追体験
(ロールプレイングによる実践;一人のロールプレイング)

{フォーラムから借り7/26読了、記入は8/2}