読書録

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『こころのパワーの取り戻し方』 奥田弘美 著

こころのパワーの取り戻し方

こころのパワーの取り戻し方

「セルフサポート・コーチング法」と著者が名づけたさまざまな方法は、確かに鬱状態から回復させてくれるノウハウが詰まっていて、著者は、具体例もひきながらその対処方法を、わかりやすく紹介している。著者の体験も踏まえたアドバイスは、参考になりそうだ。

冒頭の憂うつ気分チェックリストでは、「焦り」と「人間関係」の憂うつが、僕にとってはあてはまっていた。

このうち、「焦り」に対しては、「自分のOKさがしワーク」という手法が示され、まず「今、自分が持っているもの」を見つけ、次に「よかったとおもえること」を見つけて、それぞれリストアップすることで、今の自分を見つめ、自分に与えられた「恵み」や「幸せ」をリアルに感じることができるという。それにより、ダメだし思考からOK思考の肯定が生まれるという。

また、「人間関係」については、「他者を手放す」とのこと。かつて折り合いの悪かった上司を、頭の中で子ども化して「なきべそ」しているところを想像すれば、確かに、ほっとはするものだ。


(目次-引用)
第1章:疲れの憂うつ 〜 「癒し」
p45:「休みだから、何かする」「時間を有効活用する」といった考えは、ことごとくオフにしてください。←相方にいつも言うのだけれど、なかなかわかってくれない。「テレビだけを見るなんで無駄、何かしながらでないと・・」というぐらいだから・・


第2章:焦りの憂うつ 〜 「スローダウン」
p64:人は、「今より、もっとよくなりたい、より幸せになりたい・・」という欲求を追いかけながら、生きていく宿命を持っています。だから、もし今、自分を焦らせ、憂うつにさせている願いが叶ったとしても、また次の欲求が生まれてきて、それが欲しくなるのが、人間の性というもの。←だから、相方からの「タバコやめて」を聞くとさらに要求が増えそうでやめられない・・
p89:(一見最悪でもあとで考えると良かった)「幸福の女神様からのメッセージ」だと、プラスに解釈しましょう。
p90:ホップレベルの行動に戻す⇒今の自分の状況や力で実行可能な行動を、なんでもいいからやってみるのです。

第3章:不安の憂うつ 〜 「行動」
p100〜「魂ほぐし」と呼ばれる質問スキルとして、不安になる状況や、それが何故なのか、何を考えて不安になるのか、をそれぞれ紙に書いていき、「その不安を1割だけ減らす行動はないか」と考える。
p109〜「自己実現できないこと」による「不安の憂うつ」が、密かに蔓延しつつあり、「自分のパワーワード」(人生で大切にしたいと思っている価値観、体験したいニーズなど)さがして、それが自分の仕事や生活において、相反する要素がないかどうかじっくり吟味することで、自己実現人生を叶える重要なスタートとなる。
p127〜人生を5分野にわけて安定させていく。1仕事、2プライベートな人間関係、3健康、4自分のための時間、5お金。


第4章:抑圧の憂うつ 〜 トライアル
p139:とのかく言葉に出して、感情を開放していく
p144:その感情をもし解放したなら、メリットとデメリットをトライアルで考えてみる(書き出す)+セリフをロールプレイする
p152:感情を伝える基本は、Iメッセージ+疑問形⇒してほしい、したくない、という感情を「私」を主語にして考える
p155〜相手の反応を3つのパターンで予測し、シミュレーションしておく。1は100%OK、2は全くダメ、3は部分OKの時。
p163:抑圧した感情をどうしても表現できないときは、「1割だけ」トライアル行動を+感情の承認=まずはしっかり認める


第5章:人間関係の憂うつ 〜 他者を手放す
p176:「目標」にできない「羨ましさ」は、宿泊のサラリ承認(←「素敵ね、羨ましい」「凄いね、いいなあ」で、手放そう。
p186〜苦手な人、嫌いな人は、チャイルド化で、手放そう(←べそをかいて一人で泣いているシーンを想像する。
p194:自分の大河ドラマのキャスティングを考え、「ドラマ思考」(サクセス&ハッピーエンドの展開)で、憂うつを手放す。


{フォーラムから借り5/12読了、記入も同日と19}