- 作者: 屋山太郎
- 出版社/メーカー: 海竜社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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著者は安倍政権について、「初めて精神的な価値を政治の表舞台に据えた」として、教育基本法の改正や憲法改正に議論を開く国民投票法の制定、防衛庁の省昇格など、官僚内閣制の変革を期待させる法律だったと評価している。
一方で、米国の対日要望書について屈辱的だと論じる人に対しては、国際的潮流や経済の動きにいち早く対応する必要があると批判する。
(p100〜102)
この論点が本書のさまざまな場面で出てくるが、安倍政権が参院選で惨敗した理由の第一に、朝日新聞をはじめとする左翼マスコミが憲法改正や教育基本法の改正を阻止するために必死の安倍たたきを展開したこと(p198)というところには、幻滅した。
論はわかりやすいようでいて、最後にマスコミのせいにしてはいけないだろう。
p214:には、日本統治時代に台湾で育った黄文雄氏まで出てきて、続く章で屈辱ものの対中外交という段落が続くあたりは、台湾問題をみているかのような気分にもなったが・・
(目次ー引用)
第1章 「官僚内閣制」崩壊へのプロローグ;
第2章 天下りにしがみつく官僚の執念;
第3章 日本にはびこる官僚政治の根;
第4章 公務員制度改革が日本を救う;
第5章 官僚主導の政治に未来はない;
第6章 自民・民主の危うい外交政策;
第7章 日本再生のカギ「地方分権」
{地区センターから借り6/5読了、記入は27}