読んでいて、なんでこんな理不尽なことが・・そこに情熱がある担当者が登場して、なんとか実現にというストーリーに涙がこぼれる部分が多々あった。
筑摩書房 2022.1発刊のサイト↓
サイトから)「政策起業家」とは、民の立場で社会のルールや制度を変え、時には新たな法律まで作ることができる人。人口減少の日本社会は既存のルールを変える必要があるが、今の官僚や政治家にはできていない。社会を変えてきた著者による、涙と笑いの闘いの記録。
目次あり
「政策起業家」とは、民の立場で社会のルールや制度を変え、時には新たな法律まで作ることができる人だ。人口減少の日本社会は既存のルールを変える必要があるが、今の官僚や政治家にはできていない。著者は「フローレンスの病児保育」「おうち保育園」「障害児保育園ヘレン」などを次々に立ち上げ社会を変えてきた。その悪戦苦闘ぶりをオープンにし、これまで政官に閉じていたルールメイキングを、「普通の人」ができるようになる社会にしていきたい。
第1章 小麦粉ヒーローと官僚が教えてくれた、政策は変えられる、ということ
第2章 「おうち」を保育園にできないか?小規模認可保育所を巡る闘い
第3章 「存在しない」ことになっている医療的ケア児たちを、社会で抱きしめよ
第4章 如何に「提言」を変革へと繋げるか
第5章 社会の「意識」を変えろ イクメンプロジェクトと男性育休義務化
第6章 「保育園落ちた 日本死ね!!!」SNSから国会へ声を届かせる方法
第7章 政策ができて終わりじゃない?「こども宅食」の挑戦
第8章 1人の母が社会を変えた 多胎児家庭を救え
p12:小さな個人が大きな変化を生み出せる奇跡の軌跡の話を
・2004年 アン〇〇マンショーに800万 に意見、区の政策を変える(p19)
・私たちだって、社会を良くしたい、って思っているんです。本気で(p26:経産省官僚Uさん)
・2010年4月1日 空き住宅を活用したミニ保育園誕生、20人の壁を破る(p53)
+2015年には小規模認可保育所が1600に(p69)
p59:1個人が社会問題に対して小さな解を生み出し、それを国が政策化し、社会を変えていく、という回路が存在することに大いに驚かされた。
・医療的ケア児の保育園 杉並区障害者施策課課長と係長、情熱ある担当者(p84)
+フローレンスは、ナイチンゲールの名前から(p85)
+p93-94 2014年9月17日障害児保育ヘレン開園 親御さんの喜びの声で みな泣いた
+2021年3月末からネット署名 報酬単価 錦織央子さん p116
+2021年9/18医療的ケア児支援法の施行日は駒崎さんの誕生日
東洋経済オンライン「ひとり親を救え!」運動はなぜ炎上したのか 署名キャンペーンに対して上がった意外な声」より p133
+記者会見から3か月、36年変わらなかった制度を多少んばりとも返られた瞬間p135
+常見陽平 キャンペーン反対派と直接対談で和解 p137
男性育休義務化 p162~ カネカ男性関西転勤辞令で炎上
・宮崎、小泉、文春砲をうけ・・・
2020年10月 カウンターメッセージ p175
文京区でふるさと納税 p212
・こども宅食応援団
都バス5路線で双子ベビーカー解禁 2020年9月4日 p248
「溺れる赤ん坊のメタファー」の寓話(p254)
▽川に飛び込み助け出し続け、忙しいが、川の上流で赤ん坊を川に投げ込む男に気付かず
これは、「問題」と「構造」の関係を示した寓話・・構造を変えなくてはいけない
この、「構造」に対してアプローチできるのが、政策起業だ。
付録で、参考になる人のリスト〇天野妙 みらい子育て全国ネットワーク 代表〇小林りん 学校法人 代表理事〇小室淑恵 WLB社長〇藤沢烈 RCF代表理事(書籍から)未来を実践する 馬田隆明 英治出版 2021年社会をちょっと変えてみる 駒崎 岩波 2016年
少子化対応が国会でも論戦となっているなか、こうした取り組みで一歩でも前にすすできたことが、とても素晴しい。なんとかせねば・・・
{2023/1/19木-30月:読了、記入は2/7火23:20}