読書録

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『ケータイ世界の子どもたち』 藤川大祐 著

ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944)

ケータイ世界の子どもたち (講談社現代新書 1944)

携帯よりパソコンの方になじんできただけに、どのように使われているのか、よくわからないことが多いが、これからはますます重要になっていくことは間違いない。人気ベスト3については、言葉としては知っていても、アクセスしたことはない。しかも、そこからベストセラー小説が生まれてきているということに、どうも時代についていっていないのか、と思ってしまうところもある。

著者は、違いを認めることや、利己的にならないことなど、生き方論を含めた提言をしているが、自分の子どもにどう伝えていくか。まだ携帯を持ってはいないが、よく考えていきたい。


(目次ー引用)
第1章 子どもはケータイを何に使っているか;
p14:メールとカメラとインターネット
p24:人気ベスト3は、モバゲー、iらんど、プロフ(最も有名なのは前略プロフィール)
p52:問題のある発言が集中的に攻撃され、発言が掲載されたサイトが閉鎖に追い込まれたりすることが「炎上」
p55:「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」要求が少しずつ厳しくなっても、途中で断ることがしづらくなる


第2章 ネットいじめの実態;
p82:いじめがあまり深刻化していない段階では、あえて自分への中傷をスルーするということも、一つの選択肢です。


第3章 子どもの生活を支配するもの―同調圧力の問題;
p96:一分以内に返事がなければ無視したことに
p115:生まれた頃からテレビがあり、マンガやテレビゲームといったメディアの普及とともに成長し、バブル経済で青春を迎えた「新人類」世代(おおむね1960年から65年生まれ)に入ります。
p120:ケータイは、同調圧力の子どもの生活への支配を加速させ、子どもたちが健全に成長することを脅かしています。・・求められるのは、「違う、だから良い」という発想です。互いの違いを肯定するのです。


第4章 有害情報をどう規制するか―迷走するフィルタリング;
p128:ホワイトリスト方式とブラックリスト方式


第5章 子どもの健全育成に何が必要か;
p160:利己的にならないために・・現代の子どもたちは、世のため人のために何かをするという発想をもちにくくなっています。・・幸せとは、基本的に経済的な幸せを意味しています。・・子どもが個人の経済的な豊かさをめざす傾向が、さらにエスカレートしているように思えます。
p163:メディアを社会のために使うという発想・・
p177:大人が教えてくれること:
・(お金だけでなく)自分の仕事が他者に認められ、他者に喜んでもらうというやりがいをもてると幸せだ。
・社会に出れば、わがままな上司など、理不尽に自分を振り回すものに出会うだろう。
・仕事で失敗してしまうこともあるが、失敗で得るものも多く、短期的な失敗はむしろ長期的には財産だ。


第6章 親、教師、社会ができること;


{フォーラムで借り4/21読了、29記入}