読書録

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『あなたの話はなぜまわりくどいか』 矢幡洋 著

あなたの話は、なぜまわりくどいか (中公新書ラクレ)

あなたの話は、なぜまわりくどいか (中公新書ラクレ)

アマゾンで著者名で本を検索すると30件もあり、この本の「はじめに」でも書いているように、パーソナリティ障害について、セオドア・ミロンの大著のエッセンスを紹介することが、著作活動の柱になっているようだ。すなわち、性格の個人差とは、障害というより、それぞれの人が世界に適応するための戦略のスタイルの相違としてとらえようということが基本だという。

この本を手にした動機としては、どうも自らの話し方が相手にうまくつたわらないことが多いように感じたことがあるが、読んでいて、さて、『強迫性性格』があるかというと、どうもあてはまるかどうか、ぴったりとくるものはなく、それでは、『言葉がたりない系』かと思いつつも、その脱出法として、明確な答えは見つからなかった。むしろ、強迫性性格の方の、論理的に箇条書き風に語ることができる方が、著者も『企業社会では有能な人たち』と書くように、仕事の社会ではより通用しそうな気がした。


(扉)
「うまく話せない」と感じている人、それは“言葉がたりない”か“まわりくどい”かによるのです―。気鋭の心理学者が、パーソナリティー分類の視点から解き明かす、会話改善の妙技

(目次-引用)
第1章 あなたは「言葉がたりない」系?「まわりくどい」系?(「言葉がたりない」系;「まわりくどい」系);
p29:ヤマラシのジレンマ=他人に近づきたいが、傷つけないように距離をとっておきたい

第2章 言葉がたりない人の会話は、ここがたりない;


第3章 まわりくどい話し方の裏にある、強迫性性格
タイプ1網羅系:どんどん追加される付加的情報;
2順序遵守系:省略ができない;
3理屈こねまわし系:一番言いたいことはなんなのか;
4ノンストップ独演会系:聞き手が口を挟めない;
5ズバリ直言系:感情を表明するよりも論理的分析を行う;
6箇条書き系:ネズミ算式細分化が理解を妨げる;
7方向指示器多用系:つまり、そそれから、まとめますと;
8くどくど念押し系:確実性を強く求めすぎて
9ああでもないこうでもない系:「結論はなんなんだ?」
10アナウンサー系:他人事のように苦悩を語る;


終章 まわりくどさからの脱出法
1ただ楽しいだけのこと
2他人にすべてを任せること
3切り上げテクニック:確認行動が減っていく
4お前はもうできている:できているところを評価する


{図書館から3/14借り3/31読了、記入は4/5}