読書録

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『脳を活かす仕事術』 茂木健一郎 著

脳を活かす仕事術

脳を活かす仕事術

築山さんの本とこの本は、図書館でかなり前に予約していたのが、相次いで借りることができるようになり、「脳」と生き方に関わる内容が相次いだが、主張していることに、それほど大きな違いはないように思い、若干混乱する。

ただ、ひとつ違うのは、築山さんが、机の上の整理など片付けもよいことだとしているのに対し、茂木さんは、整理するのはITにまかせてどんどん捨てていくことを勧めている。

茂木さんの勉強術については、以前にこの読書録で書いたが、ポイントとしては、脳が喜ぶことをする、ということか。身体を使って脳を動かすことや、インプットとアウトプットの話は、養老さんがよく説明している点で、二人が対談をして相互に刺激しあっているのかとも想定する。

それにしても同世代ではあり、テレビでの活躍を含め、素晴らしい活躍をしているものだ。あとがきにあるように、英語圏の世界で伍していけるよう、活躍を祈りたい。そして、同じようにあきらめずに、前向きに考えていきたいものだ。


(目次ー引用)
はじめに
p8:(脳は生きるために存在し)「生きる」とは、仕事を含めて、自分の人生を通して「生命の輝き」を放つことなのです。
p10:「脳を活かす仕事術」の神髄は、喜びの中で「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません。
p11:命の輝きを放つ5つの行動ー1.クリエイティビティ創造性、2.セレンディピティ偶然の幸福に出会う力、3.オピティミスト楽天家、4.ダイナミックレンジ情報の受信範囲が広い、5.イノベーション改革・革新を忘れない

第1章 脳の入力と出力のサイクルを回す;
p47:{茂木流・仕事の極意}:感覚系と運動系の調和をとるために出力をする、仕事は自分の中で抱え込まずに、早めにリリースする


第2章 茂木式「脳の情報整理術」;
p52:脳のポテンシャル(潜在力)を最大限に発揮するには、「情報の整理や暗記に頭を使わないこと」を重視しているからです。
p62:ネットやパソコンを使って情報を整理することの本質は「脳の記憶回路の負担を減らす」こと。
p67:{同・極意}:英語を習得してネットの潜在能力をフル活用する、背伸びをして自分を鍛える


第3章 身体を使って、脳を動かす;
p76:「1時間脳セットアップ法」=1〜2時間で終わるもの一つに集中することが大切。
p81:仕事をやると決めたら、1秒後には仕事に集中する、ということを繰り返し、繰り返しやってみてください。
p86:「引き込み現象」脳は予測できる部分とできない部分のバランスが整った「偶有性」に満ちたものや、相手が本気で言っていることなどには、興味や関心、注意を向けます。そして、相手の話にいったん引き込まれると、その状態が続いている限り集中力が持続し、ららにグーっと引き込まれていくのです。
p97:段取りや手順を無視して、いきなり「核心」を突くことも大事


第4章 創造性は「経験×意欲+準備」で生まれる;
p124:{極意}:「思考のリフティング」(勉強や自分の頭で考えるなど日々の基本的な努力)と「世界への問いかけ」を続け、「ひらめき」現象は、ほっておくと回路が弱体化する


第5章 出会いが、アイデアを具現化する;
p131:(偶然を幸運に結び付けるため)「行動する」「気付く」「受け入れる」こと
p158:やりたいことと周囲が求めること。この二つは、決して相反するものではありません。
p148:{極意}コミットメントがないとセレンディピティを活かせず、人生の指針となる本を読む


第6章 脳は「楽観主義」でちょうどいい;
p166:{極意}楽天主義でないと、人は前に進めない。無意識を意識化するとストレスが怖くなくなる。


第7章 ダイナミックレンジが人生の幅を広げる;
p182:星一徹のちゃぶだい返しのような発作的な感情の爆発は、本来、誰もが持っているものです。こうした感情は無理に抑え込んでいると、その人の生命の光がどんどん小さくなっていってしまうことがあります。
p183:人生を豊かなものにするためには、火山が爆発するような発作的な行動などの火成論的な動きと、自分の人格や世界観を培う水成論的な時間の両方が欠かせません。二つは対立する概念ではなく、相互補完的な関係にあるのです。


第8章 道なき場所に道を作るのが仕事である
p200:喜びを感じるかどうかを基準にしていけばいい
p208:人間としてのより高い状態を目指すこと。そのために学習し続け、行動し続ける、それこそが「なりたい自分」になる唯一の方法なのです。・・
{極意}:{「受難」を「情熱」で乗り越えることが大事、「喜び」を感じられるものは、どんどん突き詰めていく
    :自分で社会の需要を作り出せる人間をめざす。
    :やったことが評価されなくても、腐ってはいけない」


おわりに:p212〜
可能性は誰もが持っている・・いまこの瞬間から「変わる」ことができるのです。
何より大切なのは、その理由に向かって実際の行動に移してみること、もがいてみること・・そのプロセスこそが、人生の中で生命の輝きを放つということなのだと思います。


{図書館から2/15借り18読了、記入も同日}