- 作者: 杉山隆男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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沖縄返還をめぐる毎日新聞の西山記者事件は、最近、民事訴訟の判決が言い渡されて改めて紙面を賑わしていたが、当時の揺れ動いた毎日新聞の対応については、この本で初めて知った。毎日新聞は、今年の新聞協会賞の編集部門で受賞していたが、すぐれた報道を続ける一方、先週の週刊誌に現場が蟹工船なみだとも書かれるなど、経営の厳しさは続いているように思われる。日経と毎日の対比で、いかに先を見ながら経営を進めていくことが、働いている人たちの幸せにとっても重要なことかと感じさせられる。
そして、コンピューターの導入など、今では当たり前なのだろうが、当時は反対の方が多かったことも考え合わせると、何が正しく将来にわたって有益なのかは、単なる多数決ではなく、先を見通す目とリーダーシップが重要だということなのだろう。
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