読書録

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『いつまでもデブと思うなよ』 岡田斗司夫 著

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)

メタボの3つの基準のうち、腹周りが88センチと超えていて、正直、やせなかいかんかなあ、と思い始めたところではあるが、著者は117キロから67キロへ50キロもやせたという。その方法は、まずは食べたものから記録し、そのカロリーを意識し、カロリーを制限におさめるような気持ちになっていき・・・というある意味ではとても簡単だ。「持続がラクチンなこと」がなにより大切(p13)というのは、最も重要なことなのだろう。

またダイエット論も楽しい。その効用として、1.モテる 2.自分に自信がつく 3.他人からの評価が変わる 4.自分の人生をコントロールできる といいことづくめではある。

社会論もなかなか味があって、「数百年続いた家柄主義社会」から100年ほど続いた「学歴主義社会」、そして「ブランド主義社会」をへて、現在のファーストラベル、すなわち「相手を格付けする第一要素」がかわり、「自分の気持ち至上主義」のもと(p35)、今は「見た目主義社会」になってきたという(p36)。

その際、キャラ付けに注意すべき2点として、1.見た目・印象でキャラのほとんどは決まる。2.一度与えられてしまったキャラは、変更が難しい。(p45)という。また、見た目・印象を形作るものとして、1.肉体そのもの 2.ファッション 3.言動 の3つの層に分類する。

さて、ダイエットについては、食餌系、運動系、など紹介しつつ、コツとして従来から言われる「食事のカロリーを下げて、運動すればいい」については、最大限の意志力を必要とすることが欠点と指摘する。

そして提案するのは、「レコーディング・ダイエット」(p78〜)で、記録するという行為の積み重ねによって自分の行動管理を目的とする。そして4つのフェーズ(段階)として、
1.助走ー体重を毎日はかり口に入れたものすべてをメモする。ガマンはしない。
2.離陸ー体重・体脂肪を毎日計り、口に入れたもののカロリーを計算する。
3.上昇ー同上+一日の摂取カロリーを決めてそれを守り、食べ過ぎても翌日からフォローして切り抜け、毎日水を2リットル飲む。
4.巡航ー75日目に体調の変化があり、体重や体脂肪は脈動的に変化する。豆乳などいろいろなダイエット法を併用して乗り切ろう。 
5.再加速ー食べ物の好みの変化に気をつけ、まだちょっと足りないで食事をやめる。食べたいという欲望ではなく、欲しがっているなという体の欲求を自覚

こうした体験を交えながら紹介していく。
カロリー計算のHPサイトなども具体的に紹介してくれているのは嬉しい。平均一日1500キロカロリーがめどというのも、それならとりかかることもできるのかなあ、などと想像してしまう。一方、75日目の体質変化にむけ、「飢餓感と不安」が襲うという。ミネラル豆乳ダイエットなど、他の方法も、よければちゃんと紹介している。

p186に胃の図と満腹メーターが出てくるが、ここまで読んでの反省でいうと、バイキングが結構すきで、いつも食べ過ぎて気持ち悪いぐらいになってしまうのだが、ここは、まだちょっと足りないという位にならないといけないのだろう。

著者が勧めている、「やりたいこと」「やらなくちゃいけないこと」を書いてみるというメモは、結構つけている。それが、ダイエットや禁煙に結び付けるようになればいいのだろうけど・・・

{図書館で9/5借り8読了、記入は14}