読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『凛とした生き方』 金美齢 著

凛とした生き方―自分の人生、自分で決める

凛とした生き方―自分の人生、自分で決める

読後感としては、女性の品格よりも、すがすがしさを感じた。著者のこれまでの生き方、テレビで拝見するコメンテーターとしての発言など、筋が通っていて共感できる部分が多々ある。こうした生き方ができれば、とも思う。すなわち、ラストにあるように、人の役に立ち、人と幸せを分かち合えるよう、自分の選んだ道を信念をもって歩ききること。以下引用。

p42:人間、他人から刺激を受けたり、他人に刺激を与えられなくなったらおしまいだ、
p48:私が「ノーをきっぱり言い、本音で話す」のが大事だと思うのは、それが「自分を持つ」ことの第一歩だと思っているからだ。
p54:自分の選んだことに責任を取らない生き方はしたくなかった。・・どんな状況でも。「覚悟」のないところに「自分らしい生き方」や「本音で生きる人生」などない。
p109:どういう生活の中でも、楽しもうと思えば、いくらでも楽しむことはできる。
p163:「本質的には人は平等だけど、能力に差はある」という現実を早い時期に気づかせてもらった方が、子どもにとっては幸せなのだ。
p174:★子育ての最終的な目標は、自分の子供が自分の力で世の中を生きていけるようになることなのだ。なおかつ、他の人から愛される人に育つこと。・・人の中で、自分を生かしながら生活できる子になるためには、何が必要か。それが結局、子育ての軸になる。・・「愛される子」として、親もとを飛び立たせるには、親に厳しさという愛情がなければならない。★

p179:今の世の中で何が一番素晴らしいかというと、私は「仕切り直し」ができるようになったことだと思う。
p191:何でも言うことを聞いてくれる男なんて、単なる軟弱な男と見てまず間違いがない。・・「本当の優しさ」を持っている人とそうでない人の違いは、その人に芯が一本通っているかどうかで見分けることができると私は思っている。これは譲れないという信念があるかどうか。
p196:仕事に関しては、責任感の大きさがその人の働きぶりにはっきりと表れる。・・・男女平等というけど同期の男性社員と給与の差があるとか、会社は男社会で女性は差別されるなどのよく聞く不満・・男性社員と全く対等といえるほど働いているのかといえば、彼女たちの生活をきけば、そうでないことぐらいすぐに察しがつく。男性社員が休み返上で働いているときも、しっかり有給休暇をとって海外旅行に出かける。
p198:★仕事そのものに対する情熱よりも、自分の生活や自分の権利だけを守り主張する情熱の方が大きいのでは、とてもではないが「一人前」の仕事をしているとは言えない。★
p201:★同じ給料で働くのなら、ちょっとでもラクをしようとするのか、それとも、ただ給料をもらうだけでなく、自分が関わり合っている職場に心から貢献しようとするのか。それが仕事をする人としての「責任感」のある、なしの分かれ目になる。
p206:仕事をしている、していないにかかわらず、自分の選択した立場で、自分が人の役に立つにはどうしたらいいかを考え、実行することはできるはず。
p211:主人が私を大切にしてくれないと愚痴をいうのもお門違い・・やるべきこと、できることはたくさんあるにもかかわらず、それをしないで愚痴を言う。そんな愚痴は、怠け者の自己正当化以外の何ものでもない。
p224:子育てで重要なのは、両親が同じ考えを持っていること。父親の言うことと母親の言うことが違っていたのでは、子供に対して説得力はない。・・子供が二十歳になるまでは、絶対に甘やかさないこと。被害者意識を持たせないこと。
226:円と円が重なり合っているのが、(カップルの)理想の形なのではないだろうか。・・自分たちにとって一番大事な何かが重なっていればいい。そして、重なっていない部分に関して、お互いを認めることができれば、カップルとして人生をまっとうできると思う。
p234:★私は、人の生きる道は、「清く、正しく、美しく」であるべきだと思う。・・いつの時代でも、人間の基本は同じだ。
p237〜:こんな時代だからこそ、ひとりひとりが「まっとうするべき自分」を持つことが必要なのだ。深く考えることが必要なのだ。・・どういう社会であるべきなのか、自分はその社会と、どのように関わって生きていくのか。自分の役割は何なのか。自分の頭で考え、決断することが何よりも必要なことだ。・・「美しく」生きたかどうかということは、人生の最終総合点のようなものだと思う。自分の選んだ道を、信念を持って歩ききること。もちろんそこには、責任と覚悟が必要だ。さらに、人の役に立ち、人と幸せを分かち合える人であること、そんな人生を送ることができたら、「美しく生きた」と言えるのではないだろうか。

{フォーラムで4/5借り14読了、記入は18}