読書録

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『共働き子育て入門』/普光院亜紀 著

共働き子育て入門 (集英社新書)

共働き子育て入門 (集英社新書)

(読み/ふこういん)
図書館の「働き方」特設コーナーからさらに一冊。きょうが返却期限日なので、一気に読むとともに、休みで朝から書き込んでいるが、なかなか疲れてきた・・・が、この一冊は、子どもの保育園時代や、相方とぶつかりながら乗り越えてきたこれまでを思い出させてくれた。今でも家事の分担などでもめることはあるが、仕事を続けて行くうえで、いろいろ示唆に富む内容だ。
p58の「夫とはケンカばかりしていた私としては、子どもを不安にしたことは申し訳なく思っていますが、夫とはたくさんのことを共有してきました。ともに働き、子育てをしてきた「同志」のようなものになったと思います」など、泣けてきた。
実際、前の職場では子育てで早く帰るケースもありうると申し出たところ、上司からはそんなやつはここにはいらんと明言されてその年の異動で放り出された経験も思い出すと、職場風土はなかなかかわらないだろうと感じつつ、誰かが変えていかないとどうにもならないだろうとも思う。以下引用と●は感想というか思い出したこと。

p19:少子化に蒼ざめたのが共働き子育て支援の真相 1997人口問題審議会の報告書「少子化に関する基本的な考え方について」
p24:不況により、能力主義成果主義が導入される
p27:共働きならリスクを減らせる。
p44〜:共働き子育ての不安 1.子どもを預けるのはかわいそう(母が一番の思い込みは違う) 2.仕事が一人前にできない(「残業のできない社員はいらない・・といわれる職場風土でよいのか/メリットも)3.あたたかい家庭がつくれるか(あたたかい家庭幻想にまどわされない・・ 4.何がデメリットかよくわからない(デメリット:家事時間の減少、子どもとの時間減少、英才教育困難、地域とのつきあいも減少、仕事量の調整が必要でキャリアに響く場合あり←●経験済 /メリット:経済的に安定、共有できるもの多い、過干渉にならない、社会参加で人間関係広がり精神的に安定、生き方の自由度を高める、性役割分業の不公平感を持たずにすむ) 5.母親だけが責任を負うのか(責任は均等ー二人が決めたことの確認、スタートラインを確認することはとても大切)
p164〜:職場の人とうまくいかないとき:保育園に決まった時間に迎えに行かなければならないというと、上司に「電話一本で頼めるところなどいくらでもあるだろう」と怒られた人がいて、「子供は荷物ではない」と言い返した・・・←●まさにこのようなやり取りで、前の職場は追われてしまいました・・・
p178:分担できないパパ、4つの場合 1.頭で理解できない 2.頭で理解しても気持ちがついていかない 3.気持ちはあるけどスキルがない 4.やればできるけど時間がない。
p181〜:「どうして私が全部やっているの」「おれだってやっているじゃないか」「さっきからずっと新聞よんでいるじゃない」「きのうの夜、洗い物したぞ」という低次元な喧嘩がどうしても起こってしまうのが、この分担問題。←●確かにしょっちゅうやっている
作業のジャンル:・朝ごはんの支度、子どもに食べさせる ・夕御飯の支度、子どもに食べさせる ◎食器洗い ・子どもをお風呂に入れ世話 ・寝かしつけ ・翌日の準備や連絡ノート ◎洗濯・干し取り込みたたみ ◎新聞の片づけ ◎学校からのプリントファイル郵便整理 ◎食材の調達(買い物) ◎掃除 ←このジャンルで◎は僕がやっていることで、結構分担しているように思うが・・・
p233:1990年代、「そんな小さな子どもを預けるなんて」「そんなことまでして仕事をしなくても、会社にあなたの代わりはいくらでもいる」「仕事と子どもとどっちが大切なんだ」というセリフが向けられることがしばしばでした。今、母親が働くことに対する抵抗感は小さくなりました。でも、共働き子育て家庭が暮らしやすい社会には、まだほど遠いのが現実です。一方、不況で片働きのリスクは高まり、共働き化は着実に進行しているのです。
p235:努力してもうまくいかないこともありますが、結果のよい面に目を向けて、転んでもタダでは起きない前向きな気持ちでいきましょう。・・親の生き方がそのまま子どもへのメッセージとして伝わってしまうところがあるのです。・・子供と向き合う時間も大切ですが、子どもは意外と親の背中から学ぶことも多いのではないかと思います・親は家庭の中だけでなく、そとのいろいろな人たちとつながっていて、その中で一生懸命責任を果たそうと頑張っている・・・そのことをさりげなく子どもに伝えられたら、と思います。
●最後の方の引用は、書いていて思わず胸が熱く、涙腺がゆるんでしまいました・・・・

{図書館で1/25借り2/22読了、同日記入}