- 作者: 渡辺淳一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/02/05
- メディア: 単行本
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2007年のベストセラーで、ずっと予約待ちになっていたが、ようやく借りることができた。
「些細なことで揺るがない鈍さこそ、生きていくうえでもっとも大切で、基本になる才能です。そしてこの鈍感力があってこそ、鋭さやナイーブさも、本当の才能となって輝きだすのです」(p235の結語)にあるとおり、人間関係や夫婦関係など、17章にわたって、鈍感力が重要だと説く。
共感というか、実体験として、p122の「朝のいさかい」のエピソードは、わが夫婦関係でも似たようなことはある。このエピソードは、歯磨きのチューブを押したあとを戻す戻さないで大ゲンカになったという話だが、うちでも、たまにものの置き場所や片付けなどをめぐり、同様のことはけっこうある。「少しくたびれた中年夫婦の倦怠といらだちが鮮やかに表れている」「感じ方というか感性の問題で合わなかったり、苛々することが無数に出てきます。そこでいよいよ重要になってくるのが鈍感力です」ということは、まさにそうだろう。
p127「結婚は裏を返せば、長い長い忍耐の道のりでもあるのです」「忍耐の裏には、素敵な鈍感力が二人を支え、守ってきたことを忘れるべきではありません」という境地に、早く達したいものです。
{図書館で1/25で借り、27読了。記入は2/2}