読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

14歳の心理学/香山リカ

14歳の心理学 (中経の文庫)

14歳の心理学 (中経の文庫)

反抗期がない良い子が増えていることはよいことなのかどうか?自らも振り返って、そろそろこれぐらいの年になるのだが、同じように素直で良い子ではあるが、いつどうなるのか、こればかりはわからない。奈良の少年事件で調書が漏れたことに捜査のメスが入ろうとしているが、最近の京都の少女による父親の警察官の殺人事件など、どういう状況だったのか、もっといろいろなことが知りたいとは思う。

p32:社会の流れに背を向けた少数派がかっこいいといった価値観は今は昔の話。特に他人の目が気になる若い人たち・・いまうまくいかないからといって、イライラやあせりを衝動的に他者や自分に向けないでほしい。ここではないどこか、いまではないいつかに、かすかでもいいから希望を託して、今をしのいでもらいたいのです。
p120:若者はどうしようもないほどの「生きづらさ」を抱えるようになっています。
p130:渋井哲也「マリアの自殺」で、生きづらさを抱えていたマリアは、今を生きる多くの若者にも共通のもの。
p253:妻や娘たちがほしいのは、お金でも洋服でもなく、父親であるあなたのほんの少しの勇気と理解なのです。

{図書館で9/7借り9/21読了}