読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

データはうそをつく/谷岡一郎

データの紹介の仕方によっては、いくらでもウソがつけるということがよくわかる。また、「少年非行の増加はハンバーガーの消費量および体格とともに増加」という研究発表が、どういう相関があるのか間違いやすいケースとして冒頭に紹介してその危うさを指摘している。

コラムで新聞の読み方として、革新〜保守の軸を示し、朝日、毎日、NHK、日経、読売、産経として、保守は、伝統的価値観をより大切にし現体制を維持することを前提に改革の方向を決め、革新は弱者の側に立った経済的公平性の哲学を協議とすることが多いとしてるのは、確かにそうかもしれない。

後付け理論の危うさや、質問の仕方によって回答が変わること、などなど、いろいろ示唆に富む内容となっている。

なお、社会調査の質問設定としては、「妥当性があり信頼度の高い測定をめざす」「分は短く平易でわかりやすさを旨とせよ」選択肢の基本思想は、次の4点「1.調査目的に従って必要最小限 2.わかりやすい 3.相互に排他的 4.全部の選択肢で全体をカバー」

p163:数字は有力な補強材ではありますが、決して過信しないこと、それだけに頼らないこと、そして常に疑うこと。

{図書館9/7借り19読了}