読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

小さき者へ/重松清

小さき者へ (新潮文庫)

小さき者へ (新潮文庫)

高校3年生が母親を殺した猟奇的な殺人事件が起きる中、改めて、家族の難しさを感じる。表題の作品は、心を閉ざした息子に語りかける父親の話。ほかにも、著者があとがきで書いているように、問題が何も解決していないのに、何とか一歩を踏み出そうとしているところで話が終わり、独特の余韻が残る。何とかしたいけどなんとかならない、それでもなんとか生きていきたい。そんな感じだろうか。

この本は図書館ではなく、ブックオフで買ってあったもので、宝物のようにとってありました・・・