読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

『元彼の遺言状』 新川 帆立 著

引き込まれる内容だった。きょう3冊目の記録、宝島社の特設サイトから↓
 
登場人物について、読書当時のメモから↓
・主人公=剣持麗子(けんもちp12・れいこp9)、冒頭は信夫(のぶおp8)にプロポーズも指輪の安さで別れる展開
山田川村・津々井(つつい)法律事務所p12の津々井弁護士に、ボーナス400万から250万減額を勉強料と言われ辞めるp20
→のちに靴の汚れを指摘p157し、夫婦仲のことで激高するが、それで病気が分かったという伏線あってほっとするエピソード
・元彼は森川栄治(もりかわ・えいじ)p24、大学時代3か月つきあい、メールを送ったところ・・・で遺言状から展開していく、いとこ紗英(さえ)p91
・p58~遺言状の中身:
 
印象にのこった言葉を以下に引用
p115:男の人ってなんでこう、自分の輝かしい過去のアレコレを切り取って話したがるのだろう。しかも自分からでなく、誰かに話してほしいと乞われたから歯科亜無くという体をとって。本当に面倒だ。(森川富治とみはる言及の:マルセル・モース『贈与論』:ポトラッチについて:競争的贈与:より大きく・片方は潰れる)
 
p259:自分が本当に欲しいものが何なのか分からないから、いたずらにお金を集めてしまうということは、流石の私もわかっている。ただ自分では、自分に何が必要なのか分からないのだ。
 
p247:男は元カノを永久保存すると言うが、それはその通りなのだろう。
 
・前半はいやなヒロインだなぁと面白くなかったが、次第に力をあわせて解決に向かっていくストーリーの面白さには感服した。
 
・解説p347~によると、著者は1991年アメリテキサス州ダラス生まれ、宮崎育ち。 漱石の『吾輩は猫である』を読み小説家になりたいと思ったが、経済的基盤をめざし東大医学部をめざすが落ちて後期で法学部に。在学中に嘗められたくないと、日本プロ麻雀協会プロテストに合格、2017年に弁護士登録、デビューの3年程前から、山村正夫記念小説講座に通い・・このミスで一度落選し、本作が2作目で大賞・・スゴイ方だ。

 

主人公の名刺が書店にあったが、これを名刺管理ソフトに登録するとどうなるか?
 
{2022/10/13木-18火:読了、記入は11/20③18:35}