読書録

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『あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?』 宮古環 著

 表紙に副題 『ダメダメ「仕様書」の改善提案書』 あり、11年前の発刊だが、それほど古さは感じさせない内容となっていた。

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?

  • 作者:宮古 環
  • 発売日: 2009/01/26
  • メディア: 単行本
 

  「使う側への配慮を欠いた技術者・製品など一体誰が必要とするでしょうか?」(p279)という、「おわりに」にある著者の言葉はその通りだろう。

 そのための、仕様書の書き方の基本について、説明してくれている。技術ノウハウというより、文章の書き方を含めた大きな心得を説いているとも感じた。
 
発刊した秀和システムのサイト↓

www.shuwasystem.co.jp


 いくつか覚えておきたいポインタを以下に引用
 
 p37:PMBOK(ピムボック)と呼ばれるプロジェクトマネージメント知識体系が最近流行、設計、構築、評価、定義の4過程を繰り返す渦巻状を提唱

p66:情報を①集め、②まとめ、③整理し、④評価、⑤繰り返す、⑥まとめとして清書をする(仕様書を作る)

p77:会議終了間際に、・合意点、決定事項の再確認、双方の議題(宿題)の再確認、次回ミーティングの日時 を確認する。
+p79:議事、決定事項(箇条書き)、課題(解決しなかった箇条書き)、宿題、注記(資料など補足情報)

p110:仕様書の文章は、①一文一意であること、②日本語の文法を守っていること、③はっきりとした表現で記述されていること

p152:接続方法は、①反省文型・・事実→考察→結論もしくは対策、②論文型・・目的と背景→方法とその結果→結論もしくは対策

p186:要件定義のポイント:①成果物のテーマを絞り込む、②テーマにそってトピックを作る、③トピックの中で要求を「要件」として定義する

p195:RFPリクエストforプロポーザル「提案依頼書」:明確に→①発注側の不明点、②スケジュールなど背景、③責任の所在

p274:・負のスパイラルに参加しない。・「みんなが言うこと」を疑う、・実績がある古典的技法以外は信じない、・PDCAサイクルを小さく回し、考える訓練を積む 

  本はいくつか読んできたのだが、週末の休日にもいろいろあって余裕がなく、ここまで書き込めていなかったが、平日の夜に少しずつ書いておければと思う。

{2020/11/16-21読了、記入は11/30(月)}