読書録

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羊と鋼の森

羊と鋼の森 (文春文庫)

羊と鋼の森 (文春文庫)

 本屋大賞2016の作品をようやく読んだが、ピアノの調律師をモデルに、不思議な魅力がありこの世界に引き込まれていった。ことし6月の映画公開にあわせて文庫化されたとのことで、書店にコーナーが設けられていた。


発刊した文藝春秋の特設サイト⇒ http://books.bunshun.jp/sp/hitsuji-hagane


◇本書で何度も出てくるフレーズで、印象に残る、原民喜(はら・たみき)p56、p148、p235の言葉を引用
「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」

◇主人公・外村(とむら)くんの魅力を成長を感じさせ、タイトルが出てくるところp241
「なんというか、まっとうに育ってきた人」…「根気よく、一歩一歩、羊と鋼の森を歩き続けられる人なのかもしれない」


 なお、本書の特設サイトには、佐藤多佳子氏の書評・解説が2/14に掲載されているが、文庫本で巻末にある内容で、本書の特長と読み方など参考になった。ラストでなんとなくあたたかい気持ちにさせてくれる作品というのは、とても嬉しい。


{2018/3/2読了、記入は4日曜}