読書録

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マンガ齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方

マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方

マンガ 齋藤孝が教える「孫子の兵法」の活かし方

 マンガも含まれているが、むしろビジネスに活用できるよう、ポイントをわかりやすく現代にあわせて解説している。

 テレビのコメンテータとして活躍される著者は、子ども向けの古典関連の本も書店でよく目にするようになったが、これだけの著作を次々と生み出していける背景というのは何だろう、などと疑問を感じる点もあるが、ネットで検索すると、その趣旨を問題にしている投稿もいくつか見つけた。ゴーストライターをとりあげた、ねほりんはぽりん も思い出した。本著では、「監修」となっているので、また少し違うのかもしれないが。

 監修者として、はじめに、で書いているのは、「限られた時間、資源の中でどうするのか、刻々と判断しなければなりません。そのときに「勝利とは何か」が問われたら、戦い切ることではなく、「うまく収めていく」ことなのだと私は思うのですp3」として、孫子の兵法を、いかに省エネで戦えば良いか、上手な交渉のやり方を教えてくれるということ。確かに改めてじっくり読んでみたい。 
 

発刊した西東社のサイトに目次あり→ http://www.seitosha.co.jp/book/isbn-9784791625277.html
(この出版社は初めて知りました)


 異動の季節になり、リーダー論など含め、3つだけ以下に引用
◇p76:「将とは、智・信・仁・勇・厳なり」
・社会人に求められる5つの資質で、状況を分析し先を見通す知力、部下からの信頼、部下に対する思いやり、困難に立ち向かう勇敢さ、ルールを守る厳しさ が大切。→ 一歩進んで自らの意志でリスクを取って動き、周囲を巻き込んでいく

◇p118:「将に五危あり、必死は殺され、必生は虜にされ、忿速(ふんそく)は侮られ、潔廉(けつれん)は辱められ、愛民は煩わさる」
・将が陥りやすい五つの危険は、そんぼまま嫌われるリーダーのタイプに分類でき、猪突猛進、責任逃れ、癇癪持ち、堅物、優しいだけ。→ 臨機応変にキャラクターを使い分ける器用さと、人としての厚みが求められる

◇p182:「善く戦う者は、其の勢いは険にして、其の節は短なり。勢いは弩をひくが如く、節は機を発するが如し」
・不遇なときはできるだけ兵力を温存して機をうかがい、ここぞというタイミングで集中させて一気に解き放つ。 → 不遇なタイミングというのは、それを糧として自分を磨くチャンス:くすぶり力を蓄え大きな力に:認められたい気持ちが力に、地力をつけるチャンス、爆発力と持続力がある、量的な蓄積が質的な変化に。→ 自分がやりたいことが見えてくる、才能の使い方がわかってくる、魅力あふれる人物になる。


 引用の三つ目などは、ビジネス書的なまとめ方とも思うが、なかなか思いが叶わないことが多い中で、どう考えていくか?それにしても2500年前の知恵とはいえ、いまにも通用し考えるべき点が、孫子には多々ある。大河ドラマでも、女城主・直虎が、勉強をしようと始めたところではある。

 
 なお監修者が仕事に生きる齋藤流アイデアとしてあげている7点から4つを引用
2)人間関係を保つ「風林火山」p90
3)職場の雰囲気を変える「ハーフタイム」p122:モチベーションをあげる、方針や目標をはっきりさせる、3軌道修正リスタート
4)自分のパターンを知る「ミス・ノート」のススメp154:原因と改善、問題点を明らかに
6)過去も手帳に記録して仕事のペースをつかむp216 自分のペースをつかむ


{2017/5/8-12読了、記入は13土}