読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

語彙力こそが教養である その一言に知性は滲み出る。誰でもできる珠玉の言葉を血肉にする技術。

 書店を回ると、このところ「語彙」についての本が多く目につくようになったが、サイトによると「語彙力ブームは本書から始まった!」とのこと。また、繰り返しになるが、著書の出版ペースというのは、すごい。土曜夜の情報番組でのコメンテーターぶりもしっかりしている。


発刊したKADOKAWAのサイト→ https://www.kadokawa.co.jp/product/321502000302/


 名著をよむ、声をだして覚える、などなどいろいろ実践編もあるのだが、今後なんとも実践したい点を3つだけ引用。
1)あいまいな言葉を徹底して「3つのポイント」で言い換えるp48
2)ちょっと気になったことがあったら、すぐ検索p113
3)的確でユーモアのある比喩を使ってみるp209


 本書ではさまざまな名著が引用されている。著者は、夏目漱石が近代の日本語を大成した、と説明していることp168や、福沢諭吉の『福翁自伝』が全国民必読の書と紹介。かなり昔に読んだ記憶はあるけど、完全に忘れてしまっているので、また手にとってみたい。


 追加付記で、洗練された言葉づかいの第5章に、断る時のメール文例が出ていて、なるほどと思ったので、これも備忘録として引用。p217
「今回は協力できず大変申し訳ありませんが、少しでもお近づきになれたことは大変ありがたく存じます」
「他に私どもで何かお役にたてることがございましたら、その節は何なりとお申し越しくださいますようお待ち申し上げております」
 このほか、依頼の際には「手法に関する鋭い指摘とご高察についていつも感銘を」などブログの感想などを交えるとか、「手が止まらなくなった」などユーモアを交えて喜んでもらうなど、芸が細かく参考になる。


 おわりに、で語彙力は知的好奇心に比例するとあり、まさにいつまでも好奇心をもって物事を見ていきたいものだ。


{2017/12/2-4読了、記入は12/9土曜}