- 作者: 雨宮処凛
- 出版社/メーカー: あけび書房
- 発売日: 2016/09/23
- メディア: 単行本
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ビッグイシュー日本版に2006年から9年間、連載されていた『世界の当事者になる』の中から98篇を厳選してまとめられたという本著には、その時々の時代を反映しながら、著者の思いが表現されている。タイトルにあるように、生きづらい世の中で、どういう心持ちを持てば生き抜いていけるのか、参考になる。
例えば座右の銘、著者は「堂々とまちがえろ」という、ミュージシャンのAKIRAさんの歌『だいじょうぶマイフレンド』の一節から引用する(p150)。続いて「胸をはって傷つけ」で、勇気が必要とされることではあり、そこからたくさんのことを学んだという。このAKIRAさんの言葉として、「愛することは、許すこと、信じること」(p146)も引用しているが、確かに気持ちが楽になるかもしれないと思う。
◇発刊したあけび書房のサイト⇒ http://www.akebi.co.jp/
◇著者の公式ブログ⇒ http://ameblo.jp/amamiyakarin/
◇連載されていたThe Big Issueのサイト⇒ http://www.bigissue.jp/index.html
さらに生き方として「最終獲得目標」は何か?と考えれば、人生のレベルでは結局のところ「幸せになりたい」(p153)というようなシンプルなもので、そこに照準をあわせていれば、大きく間違えることはない、というのはその通りだと考える。
このほか「嫌なことには嫌という」(p162)や、あとがき(p213)に書いている、「あなたも適当にいろんなことをサボリつつ、面白可笑しく日々を過ごしてほしいと思う。そんな余裕が、この世界を少しずつ、優しくしていくと思うから」というのは、いいなぁ、と思った。
{2017/02/06-11読了、記入は16}