読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

下町ロケット

下町ロケット

下町ロケット

テレビドラマでも放送中だが、『半沢直樹』に続き、著者の作品は面白い。理不尽なことがあっても、毎回、スカッとさせてくれる部分があり、この心地よさは何なのだろうか。今回も、テレビが先であとで本著を読むことになったが、原作と微妙に変えているところがあったほか、決め台詞についてはほぼ原作の言葉を生かしている。読んでいると、テレビの出演者を思い浮かべてしまうが、経理部長をはじめキャスティングも良かったという印象を受ける。
また、書店でのPOP展開、ネットでのPRなど、テレビ離れが指摘される中で、さまざまな試みも行われている。
続編のガウディ計画については、系列の違う新聞PR全面を使って連載を続けているところなど、メディアミックスを最大限活用しているようにも見える。


出版した小学館のサイト→ http://www.shogakukan.co.jp/books/09408896


TVドラマ番組のFB→ https://www.facebook.com/shitamachi.rocket/timeline
→現時点で3万を超えるイイネ、リアルタイム鑑賞企画やカレンダー連携など


以下は、ドラマと原作の違いや、セリフなど引用≪ネタバレ注意≫
◇裁判のやりとり、証人尋問での社長のモノ作りにかける思いはドラマオリジナルか?裁判長の言葉はほぼママ 「正義は我にあり」p153〜157
◇メインバンクとのやりとり、セリフはママ「傷つけたほうは簡単に忘れても、傷つけられたほうは忘れられない。同じ人間として、私はあんたをまるで信用できないんだ」p172
◇娘とのやりとり、ドラマでは1億円貸して、原作はちょっと違うシチュエーション
◇特許使用から部品供給に社長が考えをかえるきっかけに、原作では元妻の言葉、ドラマでは違うp189
◇視察に訪れた部長に社長が語る「穴を開ける、削る、研磨する-技術がいくら進歩しても、それがモノづくりの基本だと思う」はママ p207+佃プライドと経理部長、係長のやりとりなどはほぼママで反撃の心地よさあり
◇不良部品を取り換えに行くシーンは、ドラマでは社長や部長を登場させるが、原作では担当者どうしのみ p329
◇重工の社長が部品供給を受け入れる役員会のシーンは、半沢直樹の時の役員会シーンを思い起こさせるところありp385


朝ドラもそうだが、こうした骨太な経済というか人物・企業の成功物語が、先行きが不透明な時代には、希望や前に進む気持を与えてくれることで、見ていて感動するのかも知れない。


{11/15-27読了、記入は28}