読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

ユーミンの罪

思い出す懐かしい歌の数々。この本で取り上げられた1991年の『DAWN PURPLE』までは、クリスマスごろに発売されるCDを確かに買っていたように思う。ユーミンを通して社会・世相史というか女性の考え方を分析した本著で、『ひこうき雲』で扱った亡くなった同級生や、『卒業写真』のあの人は先生だったのではないかなど、さまざまなエピソードにも触れることができた。


発行した講談社のサイト⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062882330


タイトルにもからむ著者のあとがきのまとめを引用p274
◇女が内包するドロドロしたものを全て肯定し、ドロドロをキラキラに変換してくれた、ユーミン。私達は、そんな風に甘やかしてくれるユーミンが大好きでした。ユーミンが描くキラキラと輝く世界は、鼻先につるされた人参のようだったのであり…(中略)…人参を追っている間中、「ずっとこのまま、走り続けていられるに違いない」と私達に思わせたことが、ユーミンの犯した最も大きな罪ではないかと、私は思っています。


{15/7/25読了、記入は26}