- 作者: 酒井順子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/15
- メディア: 新書
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思い出す懐かしい歌の数々。この本で取り上げられた1991年の『DAWN PURPLE』までは、クリスマスごろに発売されるCDを確かに買っていたように思う。ユーミンを通して社会・世相史というか女性の考え方を分析した本著で、『ひこうき雲』で扱った亡くなった同級生や、『卒業写真』のあの人は先生だったのではないかなど、さまざまなエピソードにも触れることができた。
発行した講談社のサイト⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062882330
タイトルにもからむ著者のあとがきのまとめを引用p274
◇女が内包するドロドロしたものを全て肯定し、ドロドロをキラキラに変換してくれた、ユーミン。私達は、そんな風に甘やかしてくれるユーミンが大好きでした。ユーミンが描くキラキラと輝く世界は、鼻先につるされた人参のようだったのであり…(中略)…人参を追っている間中、「ずっとこのまま、走り続けていられるに違いない」と私達に思わせたことが、ユーミンの犯した最も大きな罪ではないかと、私は思っています。
{15/7/25読了、記入は26}