読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

人工知能はいかにして強くなるのか? -対戦型AIで学ぶ基本のしくみ-(ブルーバックス B-2001)


 囲碁プログラムが、人間に勝ったニュースが驚きをもって受け止めたが、本著では、人工知能の仕組みについて、行列の回帰分析など数学的な根拠も加えながら、詳しく説明している。ただ、読み飛ばしてもいいよと優しく書いてくれてはいるのだが、内容的には高度かとも思う。

 AIが「学習する」とは、「解析プログラムで解析し、その結果、評価関数等各係数の値をより正確なものに変更した」p23ということで、その用語など含めて学ぶことができる構成になっている。ただ理解するには、数学を学び直した方がいいのかもしれない。


発刊した講談社のサイト→ http://bookclub.kodansha.co.jp/title?code=1000028642


 チェッカーは、2007年に完全解析され、双方が最善を尽くせば引き分けとなる(p101)ということで、今後もますます「強く」なっていくのだろう。人工知能やロボットなど、思春期に数多くのSFを読んできたが、果たしてどう進んでいくのか?倫理的な面も含めて課題は多々あると想定され、興味深い。



{2017/512-16読了、記入は20土}