読書録

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99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ

礼儀良く相談の時間を聞いて待ったら出張で2週間待たされ、会議で誰も発言しないので2時間無駄になったという話を例示して、「まじめ」が「みじめ」な結果を招く恐れがあり、この考え方を少し変えることで効率的に仕事ができると、まず冒頭で紹介している。


このブログ冒頭の商品紹介リンクを開くとアマゾンの「参考になったレビュー」を見ることができるが、今回も参考になったと紹介されているのが、「1.0 読む人のレベルによって評価が分かれる本 2012/5/15 By SARA」や、「 新人向けの内容か。ほとんどが既知のコツ 2012/7/6 By 親カッパ」が並んでいるのは、アマゾンがさすがというのか、少し寂しい気もした。この歳になっても、確かに書かれていることは当たり前かもしれないが、なかなか実践できないこともあり、こういう簡単に読める本を繰り返し読むことで、コツが身についてくるのかも知れないとも思う。わかっていてもできないこと、がたくさんあるからだ。


本著でも紹介されている「マジカルナンバー7」(p73)という認識率・記憶率の心理学の成果というのは、他の心理学の本でも読んだ覚えはある。またポイントは3つにまとめる(p90)、ということなども、反復していくことで、身につけばいいのでは。ということで、このブログでも、印象に残った点を、7項目だけ引用して記録しておきたい。
◇自信があるようにふるまい、プライミング(呼び水)効果を考え、自分から無用な労力や時間を生むような愚はあえて冒さない。←ついつい遠慮がちに言いがちな自分を認識。
◇要点を先に言う←これもまだるっこしい話し方になることが多く、反省すること多し。
◇「KISS=Keep It Short & Simple(短く単純に)」を心がける←これも情報を盛り込みすぎてわけがわからなくなるパターンが多いことを認識する
◇すぐやる←当たり前なのだが、ついつい先延ばしにしてしまうこともある
◇相手が大切にしているものを知る←このあたりは、カーネギーの人を動かす場合の基本
◇チームの発展ステップ4つのH(Honeymmoon発見 Hostility敵対 Humorユーモア Home文化)を理解する
◇任せる勇気を持ち、あいつは使えないは、(自分の能力がないという)敗北宣言と考える


コツというより考え方として興味を覚えたのは、「ワークライフバランスを考えて仕事をする(p198)」の項目に紹介された働き方の部分。「仕事も私生活も充実させる」のは前提として、IT機器が充実しはじめた中で、仕事をするために会社にいなければならない、という縛りがなくなったと指摘する。すなわち、「仕事をする場所を選ばない、という柔軟性をとことん活用すれば…生活を犠牲にせずに今以上にいい仕事をすることが可能になる」という。勤務制度や情報システムが対応していないと実現できないが、このハードルを超えることができれば素晴らしいのにと思う。
どこかにメモした記憶があるが、仕事と生活はトレードオフの関係ではなく、うまく折り合いをつけていくことができるワークライフバランスをそろそろ考えないといけないのではないか。


{10/13-14読了、記入は20}