読書録

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 50歳からの定年予備校

50歳からの定年予備校 (講談社プラスアルファ新書)

50歳からの定年予備校 (講談社プラスアルファ新書)

田中好子さんががんで急逝されたのはとても残念で、
とりわけ『映画にもっと出たかった。テレビでもっと演じたかった。
もっともっと女優を続けたかった。』という言葉には、悔しかっただろうという思いがつのる。

本著では、これまでの60まで頑張ったら後は余生をという考え方は即刻捨て去り、仕事こそ人生だと捉え直すよう訴えているが、そのとおりかもしれないと思う。
その仕事は、自分が好きで選ぶことで、いつまでも続けようという気にもなるのだろう。
世間はあたたかくいずれは報われるが、そのための努力も必要といくつかを指摘している。

早起きして自分を成長させるために時間を有効に使うこと、そして明るく笑顔で前向きに生きること。

著者自身が43歳でサラリーマンをやめて独立し、苦労して成功したというだけに、説得力はある。
またそれを教えることが生業なだけに、引用される偉人の言葉は、きわめてわかりやすいものだ。

最後の方にでてくる妻との関係、というのも、じっくり話し合いながら備えていかなければいけないのだろう。

この著者の本を読んだのは、今回ははじめてだが、検索すると、たくさんの著書があることがわかった。世の中、まだまだ学ぶべきことは多いことを実感。また、この大型連休では、通勤する時間が少なくなったので、本を読む時間が減ってしまった。人生ではなく、連休も後半に入った「こどもの日」に、ようやくこれを記入。努力が必要ですね。

(以下、引用)
p17:(新藤兼人監督の言葉)「私は、仕事こそが人生だと思っています。この考え方はいくつになっても変わらない。人は仕事をして生き、仕事をしながら死ぬのだと考えます」(カール・ヒルティ『幸福論』や福沢諭吉も修身現役であることを説いている)

p29:自分が好きで選んだ道ならば、年齢に関係なく専門の能力を伸ばすことができることが、学問的にも、また実際にも、次々と証明されてきています。

p39:(生きる目的)「生涯を通じて、自分の潜在能力を開発し、世のために尽くす」
p40:立身出世や大きな財産形成に心を奪われることなく、人生の最後の最後まで自分の潜在能力開発に努力し続け、その能力を社会のために役立てながら終身現役を目指すことが、真の自己実現の人生であり、そのプロセスが本当の成功ではないかということです。

p50:(マッカーサー加齢研究「成功するとは、強く望み、計画し、努力することである。この三要素は、加齢に決定的な役割を果たす」

p54:(松下幸之助氏の成功の第一条件)「陽気と素直さ」と言い残す。
p55:成功の対策として、1.やさしいことを繰り返し小さな成功体験を重ねて自信を回復する。2.明るく楽しい気分になれる雰囲気を作る。3.自己目標を実現すると毎日自分に誓って前向きな情熱をもちうt付ながら一生懸命に生きること


p62:(経営戦略の三原則を人生に置き換え)1.生きる目的の明確化。2.自己目標の設定・改定=100年スパン(毎日、紙に書き自己宣言し視覚化する)。3.自己資源の有効活用=平等に与えられた『心・時間・言葉』を有効に活かすための具体的な対策をたて、それを実行する→笑顔と肯定語多用が人生を好転させる二大法則p166:心をこめた話をする


p95:先に、「引き、2運、3力」の言葉を紹介し、人生で最も大切なことは、他人様から引きをいただくことであるといいました。
p98:具体的には、サラリーマン根性(一日八時間働けばいい、土曜日曜は全部遊びのために使っていい、という考え)を捨てて、「オーナー魂」(お客様、何かご用がありましたら、いつでもどうぞ、という顧客第一の精神)を抱き、年中無休・二四時間営業の気持ちで業務にあたるのです。・・利他主義に徹することが、人に好かれ、また時代を生きぬく鍵だからです。

p107:(成功したカーネギー、フランク・ベトガー、斉藤竹之助は、いずれも快活に振る舞うことで変身)笑顔意を磨けば、生きる力がつく

p111:(日野原、カーネギー、ウィリアム・オスラーから引用)カーライルの本の言葉「将来のことを思い煩わず、今日すべきことを精一杯やりなさい」で立ち直れた→『今日、一日の区切りで生きよ』

p133〜人生を前向きにする初動の習慣(早起き、歩き、しつけの3原則)しつけ→1.挨拶の実践。2.返事の実践。3.後始末の実践。(5S運動、整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)(玄関の靴、台所の食器、見送りなどなど)

p143:(パレートの法則(80:20)を活用し、時間の有効活用を図る。やるべきことを毎日紙に書き、優先順位をつけて上位20%のAは必ずやることにする。)

p192〜(人生後半を有意義にするには)(自分の願望をはっきりさせる、努力をやるべきことに集中させる、この二つで変革できるのに多くの人は怠惰な生活を続けて可能性を引き出せない。早く就寝して早起きし電車の中でも勉強するだけで人生は好転しはじめる)

p197:(ユングの幸福の五条件)1.心身共に健康である。2.ほどほどの豊かさ。3.よき人間関係。4.真・善・美を味わう能力。5.使命感あふれる仕事を持つこと(朝起きたとき、やらねばならぬ仕事があること)

p201:「長い人生の後半は、”妻と共に”(with wife)が最高だからだ」(農家の老夫婦が助け合いながら明るく生きるのが理想の姿化も・・老後は夫婦で同じ仕事をしながら楽しい人生を過ごすことができたという生涯を・・この機会に夫婦で真剣に話し合うこと)

p212:好きな仕事を自らの意思で選び、黙々と真面目に携わっていけば、必ず世間の誰かが見ていてくれて、手を差し伸べてくれるのです。・・あなたもそのことを信じて、潜在能力に賭け、後半の人生に挑戦していただきたいのです。

{4/22-25読了、記入は5/5}